内容説明
本書は,株式会社昭晃堂から発行されていた「制御基礎理論―古典から現代まで―」(ISBN978-4-7856-1109-5)を,コロナ社が継続して発行したものである。
目次
1. 自動制御
演習問題
2. 信号の伝達と伝達関数
2.1 ブロック線図の構成要素
2.2 ブロック線図の等価変換
2.3 微分・積分要素のブロック線図
2.4 等価変換の応用
2.5 シグナルフロー線図
演習問題
3. ラプラス変換と自動制御
3.1 ラプラス変換とラプラス変換表
3.2 ラプラス逆変換と展開定理
3.3 最終値の定理と初期値の定理
3.4 常微分方程式とラプラス変換
3.4.1 微分・積分関数のラプラス変換
3.4.2 常微分方程式の解法
3.4.3 微分方程式からブロック線図へ
3.5 伝達関数とラプラス変換
演習問題
4. フィードバック制御の基礎
4.1 伝達関数の基本形
4.2 フィードバック制御系のブロック線図
4.3 フィードバック制御系の特性
4.4 フィードバック制御系の定常特性
4.5 フィードバック制御系の過渡特性
演習問題
5. 周波数応答
5.1 周波数応答とは
5.2 伝達関数F(s)をもつ系の周波数応答
5.3 周波数応答の表現方法
5.3.1 ベクトル軌跡
5.3.2 ボード線図
演習問題
6. フィードバック制御系の安定性と過渡特性
6.1 安定判別法(ナイキストの安定判別法)
6.2 制御系の安定度
6.2.1 位相余有
6.2.2 ゲイン余有
6.2.3 ボード線図と位相余有・ゲイン余有
6.3 共振値と過渡特性
演習問題
7. フィードバック制御系の特性補償
7.1 特性補償
7.2 過渡特性補償の考え方
7.3 遅れ補償法
7.4 進み補償法
演習問題
8. 状態方程式と伝達関数
8.1 状態方程式と伝達関数
8.2 状態方程式の解と状態推移行列
8.3 安定性と安定判別法
8.3.1 安定性と固有値(極)
8.3.2 ラウス・フルビッツの安定判別法
付録 行列関数
演習問題
9. 座標変換と可制御性・可観測性
9.1 座標変換とシステムの等価性
9.2 対角正準形式と可制御性・可観測性
9.3 伝達関数と極-零点消去
9.4 可制御正準形式,可観測正準形式とその応用
9.4.1 可制御正準形式,可観測正準形式とその特徴
9.4.2 高次伝達関数の実現
付録 ケーリー・ハミルトンの定理
演習問題
10. 安定化の基礎理論
10.1 状態フィードバック制御と安定化
10.2 直接フィードバック制御と根軌跡法
10.3 直列補償器による安定化
10.4 オブザーバによる安定化
10.4.1 オブザーバと状態変数の再現
10.4.2 並列補償器としてのオブザーバ
10.4.3 直列補償器としてのオブザーバ
10.5 フィードバック不変量と閉ループ系の構造
付録 行列式と逆行列の公式
演習問題
11. 定常特性と現代制御理論による制御系の設計
11.1 サーボ系の構成条件と内部モデル原理
11.1.1 状態フィードバック制御系とサーボ系
11.1.2 内部モデル原理と制御系の形
11.1.3 頑健性と定値制御系
11.2 サーボ系の設計
11.2.1 直列補償器による方法
11.2.2 並列補償器による方法
11.3 現代制御理論の特徴
演習問題
演習問題解答
索引