内容説明
時は明治――北海道の函館山の中腹にある『宇佐伎神社』。
戦で命を落とした兎月は修行のため宇佐伎神社の用心棒としてよみがえり、日々参拝客の願いを叶えている。
春までの間、貿易商アーチー・パーシバルの屋敷の隣に社を移し、兎月もパーシバル邸に居候させてもらっている。
雪深い冬の朝、生前の戦の夢を見た兎月。それは目の前で仲間を失う悪夢。
これまで蓋をしていた想いを断ち切るため、ひとり五稜郭へ向かうことに…。
和風ファンタジー待望の第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mihya
55
シリーズ3作目。ウサギたちが大活躍。「トゲツノクセニ』。 「五稜郭の夢」が切なかった。 ホラーテイストもあったりしたが、今回はファンタジーって言うより、人情ものって感じが強かった。なんか良い味になってきた。2023/03/02
hirune
55
【Kindle】夢幻に取り込まれそうになったり、物騒でホラーな節分の豆まきをしたり、ヤクザの親分の純情な恋を見守ったり、パーシバルの可愛い姪っ子がツクヨミを追い回したり。兎月がちょっと人間らしくなったかな?とにかく小さな神様のツクヨミと神使のウサギたちが可愛いです♡神様なのに怪談に怯えるとかプリティ過ぎる😅2021/12/28
葵@晴読雨読
26
面白かった!シリーズ第3巻。大五郎の恋の話と五稜郭の話が良かった!2021/08/13
よっしー
25
かつての仲間が眠っている五稜郭へ出掛けた兎月。そこで懐かしい顔ぶれと出会い、そちらの世界へと導かれそうに…。今、関わっている大切な人達を思い出して事なきを得ましたが、切ない気持ちで一杯でした。彼らの目指した武士の国、残っていたらどうなっていたのでしょうね。土方さんの影がちらほら見えるだけに、そんなことを考えてしまいます。2023/07/01
しましまこ
24
4編、恐ろしかったり楽しかったり、全部好き。元気で可愛いパーシバルさんの姪っ子登場の回、波津先生の絵で脳内変換しちゃったよ。でも最後はやっぱり土方さん。2021/05/30