内容説明
人気作家6人の豪華すぎるアンソロジー!
ミステリー界をリードする作家による、珠玉の「罠」。
好きな作家を指名買いの方も、新たなお気に入り作家を探す方も納得の一冊です。
「夫の余命」乾くるみ
「崖の下」米澤穂信
「投了図」芦沢央
「孤独な容疑者」大山誠一郎
「推理研VSパズル研」有栖川有栖
「2020年のロマンス詐欺」辻村深月
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
476
人気作家6人(全員既読)の新作ミステリーいきなり文庫ということで、読みました。どの作品も面白いですが、オススメは、乾 くるみの『夫の余命』&辻村 深月の『2020年のロマンス詐欺』です。私は、ロマンス詐欺&デート詐欺にあったことがありません(笑) https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167917029 2021/07/22
夢追人009
413
ベテラン作家さん6人の意外性重視の作品集ですね。本書で気付いたのは男性4人女性2人の内でコロナ禍の問題をテーマに選ばれたのが女性作家だった事ですね。偶然かも知れませんが何となく男は呑気な性質で過去に生き女は現実的で今に敏感なのかもしれないなと思いましたね。私が選んだ本書のベストは100頁近い長さの辻村深月さんの作品ですね。『夫の余命』乾くるみ:どんでん返しの名手と呼ばれるだけあって流石の切れ味でしたね。著者の誘導する方向へ素直に連れて行かれるのではなく最後まで油断せずに全てを疑ってかかる必要がありますね。2022/08/10
麦ちゃんの下僕
358
6名の豪華作家陣による読み応え充分のアンソロジー。乾くるみさんは、本当に作品の組み立て方が巧いですね!米澤穂信さんは、ポイントを「凶器は何か?」の1点に絞ってシンプルにまとめた方が、より印象的になったのかも!?芦沢央さんは意外にも(!?)地味な作品でしたが、コロナ禍ならではの“動機”が切ないです(泣) 大山誠一郎さんは「赤い博物館」シリーズ・有栖川有栖さんは「学生アリス」シリーズの新作ですね!そしてトリは辻村深月さん…展開は予想通りでしたが、ある意味“意外な”(!?)結末にはニヤリとしてしまいました(笑)2021/07/22
馨
352
6人の作家さんのアンソロジー。乾くるみさんの『夫の余命』では脳腫瘍について、芦沢央さんの『投了図』では将棋について、とても勉強になりました。『推理研VSパズル研』は理屈っぽくてあまり好きではなかったかな。他はまあまあ良かったです。2021/10/13
ひさか
297
オール讀物2020年7月号乾くるみ:夫の余命、米澤穂信:崖の下、大山誠一郎:孤独な容疑者、有栖川有栖:推理研VSパズル研、2021年1月号辻村深月:2020年のロマンス詐欺、2月号芦沢央:投了図、の6つのミステリー短編アンソロジーを2021年6月文春文庫刊。文庫オリジナル。ファンタジックな「夫の余命」、ヲタクぽい「推理研VSパズル研」が好み。神様の罠というタイトルは少し外してると思います。も、もしかして執筆陣が神!。2021/10/31