内容説明
「強さ」を求める二人の熱き青春小説!
小学校でのいじめを経て成長した二人はプロレスのリングに上がる。天性のスターか不遇のヒーローか。想いを乗せたゴングが鳴る。
※この電子書籍は2018年8月に文藝春秋より刊行された単行本『ストロング・スタイル』を加筆・改題した文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
129
大河と虎太郎。光と影、太陽と月、表面からだとそんな関係。でも、10歳の頃、ある事件をきっかけにボタンの掛け違いで友達、いや親友になれなかった。大河と虎太郎が初めての対戦が、戦いながら改めて友情を作り上げてるようで美しく思えた。邂逅でもある。プロレスを筋書きのある真剣勝負とはっきり表現し、プロレスの裏側をここまで書くのはすごい。そして、二人のレスラーを目指す過程も面白く、ただのプロレス小説ではない。プロレスを通して、大河と虎太郎が、真の強さとは何かと追求する感情や葛藤を描いた物語だ。2025/09/19
ポチ
47
東京ドームでの大歓声、過去など関係無く闘う大河と虎太郎。2人の熱い勝負をいつまでも観ていたい。とても楽しめた作品。2021/12/28
nemuro
47
初遭遇の作家。凛とした表紙イラストに惹かれての購入。「困難に立ち向かう全ての人に贈る青春小説!」にしてプロレス小説。かつて激しくプロレスファンだった者として文句なしの面白さ。30年以上前、プロレス界にあって“北の聖地”と称された札幌・中島体育センターに住まいが近く、群雄割拠の時代、各団体に足を運んだ。その後、帯広に転勤したのだがまたまた住まいの近くに帯広市総合体育館。毎週、活字で魅せる「週刊プロレス」を熟読の上、女子プロレスを含め可能な限り参戦!解説・大矢博子氏の言う「筋書きのある真剣勝負」は全く正しい。2021/07/24
horihori【レビューがたまって追っつかない】
34
小学生の御子柴大河と小林虎太郎はプロレスを通して仲良くなるが、虎太郎へのイジメがきっかけで離れる。その後、大河は日本最大のプロレス団体のトップレスラーへの道を駆け上がり、虎太郎は「イジメ撲滅」を標榜するインディープロレス団体から悪役レスラーに。様々な傷みを知り、過去を乗り越え、強さとは何かを求め続ける2人は、やがてリングで再会する。歩んだルートは違えど、プロレスに真摯に向かい合った2人の熱い想いに火傷しそうだった。とても面白かった。2021/09/20
三代目けんこと
31
自分の中では、メイン・イベンターのところが、一番盛り上がったかな…。2021/06/20
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