出版社内容情報
父の突然の死で爵位を失った麿緒。実業家の宗次郎と出会い、新たな道を歩み始めている。宗次郎は友人の延克と、洋食器店を始めることになった。併設する喫茶館には麿緒に任せたいと言われ、誇らしい気持ちになるが、突然延克の態度が一変する。なんと華族令嬢・久子と婚約し、事業を反故にすると通告してきたのだ。納得できない麿緒たちは、理由を探り始める――。
内容説明
父の突然の死で爵位を失った麿緒。実業家の宗次郎と出会い、新たな道を歩み始めている。宗次郎は友人の延克と、洋食器店を始めることになった。併設する喫茶館を任せたいと言われ、麿緒は誇らしい気持ちになるが、突然延克の態度が一変する。彼は華族令嬢と婚約し、事業協力を反故にすると通告してきたのだ。納得できない麿緒たちは、理由を探り始める―。
著者等紹介
尾道理子[オノミチリコ]
2020年、第5回角川文庫キャラクター小説大賞“読者賞”を受賞した『毒母の息子カフェ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
39
精霊ケットシーやら氏神様やらが登場したのでファンタジー色が多め。黒猫さんが振り回されてかわいそうだったけれど、ケットシーは居場所を見つけたのでこれからは可愛い黒猫さんに戻るでしょう。次は浪漫喫茶館でのおいしいものが中心の物語になるのかな、たのしみ。2025/03/09
よっち
26
良き理解者で実業家の婚約者・宗次郎の助力で、新しく作る喫茶館に関わることになった職業婦人・麿緒。しかし思わぬ事態から暗雲が立ち込める第2弾。宗次郎が友人の延克と洋食器店を始めることになり、併設する喫茶館を任せたいと言われた麿緒。しかし華族令嬢・久子と婚約した延克が突然態度を豹変させて事業を反故にすると通告してくる展開で、その理由を探る中で久子の実家が信奉する氏神が思わぬ騒動に繋がっていく展開でしたけど、ありえたかもしれない可能性には切なくなったものの、収まるべきところに収まった結末はなかなか良かったです。2024/09/12
よっしー
19
麿緒が自分の得意分野でますます活躍していました。だからこそ、華族として素敵な旦那を見つけて結婚という型から逃げられない久子が憐れにも思えてしまいました。最も、性格や言動に難ありでもあるのですが…。ケット・シーのカップの出番は少なかったけど、ケット・シー本人の登場であったり、黒猫の秘密も明らかになったりとそちらも楽しめました。2025/04/23
はなりん
11
シリーズ2巻。宗次郎が友人延克と始める洋食器屋と喫茶店を洋食器の知識を母から受け継いでいた麿緒も手伝う事に。洋食器部門は順調にオープンし、繁盛して、いよいよ喫茶部門のオープン直前に延克が豹変し、お店の継続が困難な状況に。同じ頃、麿緒の持っているアンティークカップから黒猫の精霊ケットシーが飛び出し従者の黒猫に取り憑いて。ケットシーがいい仕事し無事解決。宗次郎は麿緒に終始甘々になりましたね。麿緒も強くなり素直に想いを伝えられるようになり素敵な女性になりました。延克は見る目あり。頑張れ。2024/12/08
あつ
1
★★★★2024/10/27