ポプラ社ノンフィクション<br> さくら猫と生きる 殺処分をなくすためにできること

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ポプラ社ノンフィクション
さくら猫と生きる 殺処分をなくすためにできること

  • ISBN:9784591145487

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内容説明

行政による猫の殺処分数は、年間十万頭あまり。その数は、犬の3倍とも言われている。なぜそれほどの多くの猫が毎年死んでいかなくてはならないのか? 小さな命と長年向き合ってきた著者は、この現実を変えるために行動を起こした一人の女性を追う。『地域猫』『TNR』など、今日的なキーワードも分かりやすく解説した、感動の猫ボランティア奮闘記。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

78
飼い主のいない地域猫のためにTNRの活動を続ける様子を紡いだドキュメントです。地域猫に対する取り組みは人間の倫理と生命の倫理に問いかけること。放置すれば明らかに地域猫は増えていくけれど、かといってTNRの活動が全て正しいと言ってもいいのか疑問にも思います。いかに地域猫と共存していくかを考えるためのきっかけとも言える問題提起的な本だと思いました。2016/12/22

ぶんこ

64
飼い主のいない猫を減らす為に保護し、避妊・去勢して地域に戻す事をTNRというそうです。保護をするボランティアさんには頭が下がります。 猫が好きだけでは出来ない事でしょう。恥ずかしながら、猫好きと思っている私には出来ません。 それだけにとても尊敬しています。 また外猫にTNRをする体力のないお年寄りが、理美さんを頼りにするのも分かるだけに、理美さんのご苦労に感謝するとともに、同じ生き物として乏しい年金の中からTNRの費用負担をするお年寄りにも敬意を表します。玲子さん素敵です。こんなおばあさんになりたいです。2016/02/21

miww

57
「飼い主のいない猫」。鳴き声がうるさい、糞尿が臭い、汚いと疎まれるその子達を何とか人間と共生できるように取られる「地域猫」の制度。いろんな考えの人がいるのは当たり前でとても難しい問題だか決して猫のせいではない。懸命に生きているだけ。捕まえて手術を施し元いた場所に返して1代限りの命を見守る。「なにかをにくむより、慈しむことを。なにかを傷つけるより、護ることを。毎日猫を見て怒っているより『かわいいなあ』と思ってすごす方がなにより人間自身が幸せなのである。」「さくら猫」達を多くの人に認めてもらいたい。2015/09/07

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

47
不妊手術をした猫の耳を目印としてカットしてあるのが桜の花びらに似ているので「さくら猫」という。一昨年から昨年の1年間、TNRのボランティア活動をしていた。野ネコ、野良猫の調査から、捕獲からオペ介助など。猫にとったらTNR活動も人間のエゴだと思うけれど、生まれて野垂れ死に命が溢れる事を考えると苦肉の策だが、必要な事だと感じる。著者は私財をなげうってもTNRから地域猫の在り方を理解を得る活動をされていてすごいな~と感じた。また隙間時間を見て市が取り組んでいるTNR活動を手伝っていこう。2020/02/08

Y2K☮

46
子供を増やさない様に処置を施された野良猫ならぬ「飼い主のいない猫」は、その証として耳の先が桜の花びら型にカットされる。え、と思うけど全国の行政機関で殺されている動物の八割が猫で、更にその八割が子猫と聞いたら何も云えない。飼い主のいる猫は二十年生きる事も可能だが、街の猫は四、五年。可哀想だと思ってエサをあげると、フンや庭を荒らされる等で住民の苦情。いきなりベストは無理で苦肉の策であるベターを続けて少しずつ改善するしかない。何事もそうなのに、それを分からぬ輩の揚げ足取りが悲しい。活動されている方々に感謝です。2015/09/03

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