竹書房怪談文庫<br> 「忌」怖い話 大祥忌

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竹書房怪談文庫
「忌」怖い話 大祥忌

  • 著者名:加藤一【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 竹書房(2021/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801926622

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内容説明

「偶然って何度までだ?」
常連客が次々と死んでいく練馬区のバーで何が…(「バーにて」より)

不吉な連鎖、死の足音。闇深き実話怪談!


不思議で恐ろしい出来事を体験した人々から聞き集めた実話怪談集。
放課後コックリさんをした翌日、担任教師が教室の四隅に施した盛り塩。凶事はそこから…「教室の盛り塩」
上杉神社でいただいたお護符の箸。使わずにとっておいたら奇妙なことが…「箸を」
再婚予定の男性に懐かない娘。聞けば、男の横にいつも首のない少女がいるという…「トモダチの続報」
あるバーで常連客が次々と死んでいく怪事。死因は様々、共通点は店だけで…「バーにて」
看護師の女性の生家に棲みつく青年の霊。彼女の上京とともに憑いてきた彼は何かを探しているようなのだが…「今際の彼」
……他、渾身の書き下ろし全35話収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

231
加藤一さんの「忌」怖い話シリーズの良さは何と言ってもとぼけた味にあると思いますね。本書も後半に向かうに従って深刻な話が増えてきますが私はやはり脳天気な話が大好きですね。『映画館と観客』筑紫さんが映画を見に行くと理由は不明だが館内が空いていて空席が目立った。にも拘わらず館内は満席だった。まばらな席と席の間の空席に人ではないものが座っている。タダ見である。そうかと思えば後方の通路に今時珍しい立ち見の客がいる。座ればいいのにと思うが宙空にぼんやりと浮かんでいる。やはりタダ見である。劇場は満員御霊だが儲からない。2022/04/22

HANA

53
実話怪談集。キャリアの長い著者だけあり文章はこなれていて、それによって収録されている作品もどことなく諧謔味のあるものとなっている気がする。ただ狙ってのものか知らないが、怪異以外への言及が多いように思える。それが昨今見られる随筆の中に怪異が溶け込んだようなものだといいんだけど、それとはちょっと違うんだよなあ。あと話の中の怪異もあまり大した事無いものが多いのもどうかと思う。作品にするにあたっての加工も大事だけど、やはり原材料がある程度怖くないといけないのではないか。というわけで今回はちょっと合いませんでした。2021/06/12

qoop

8
リアルな手触りが感じられるかどうかが実話怪談のキモ。突拍子もない話であっても、ありそう…と思わせて欲しい。本書は自分自身の過去のあの時この時に埋め込まれても違和感のない質感を覚える話が揃っている。日常の中に如何に非日常が顔を出すか、お手本のように示してくれる。〈バイキング〉〈お化け屋敷〉〈ナイナイの神様〉〈教室の盛り塩〉と、冒頭からそんな話のつるべ打ちで、構成も素晴らしい。2021/05/31

鵙屋

7
★★☆☆☆ 初見のシリーズ。具体的な名前の出る「みえるひと」の体験談が多いためか、みんな怪奇現象に慣れており、怖さよりもユーモアを感じた。2022/07/02

シェリー

3
正直ハズレ。読むのが苦痛だった。2021/06/13

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