国際金融詐欺師ジョー・ロウ ──マレーシア、ナジブ政権の腐敗を象徴する巨額汚職事件

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国際金融詐欺師ジョー・ロウ ──マレーシア、ナジブ政権の腐敗を象徴する巨額汚職事件

  • ISBN:9784775972779

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内容説明

未解決! 50億ドル超が不正流出した世紀の強奪
レオナルド・ディカプリオ主演『ウルフ・オブ・ウォールストリート』製作費用は不正資金だった。
金融界とエンタメ界の傲慢と強欲の物語。

スターをちりばめたパーティー、ギャンブルで放蕩三昧。
-パリス・ヒルトンと楽しんだシャンパン代ひと晩200万ユーロ
-ミランダ・カーへのプレゼント計800万ドル超
-レオナルド・ディカプリオへのプレゼント計1300万ドル
-カニエ・ウェストのイベント出演料100万ドル
-ファレル・ウィリアムスの楽曲提供料3曲300万ドル

フィナンシャル・タイムズとフォーチュン誌で、ベストブック2018に選ばれたベストセラー。“現代のギャツビー”が50億ドル以上をだまし取った手口を暴いた驚愕のノンフィクション・スリラー。

2009年、ペンシルバニア大学ウォートン校のビジネススクールを卒業したジョー・ロウは、その後10年にわたり、金融監視当局の鼻先で、マレーシアの政府系投資ファンド1MDBから数十億ドルを吸い上げる。その金をマレーシアの元首相ナジブ・ラザクに横流しするかたわら、自身は高級不動産を購入し、パリス・ヒルトンをはじめとする有名人と パーティーを催してシャンパンの雨を降らせ、マーティン・スコセッシとレオナルド・ディカプリオがタッグを組んだ映画『ウルフ・オブ・ウォールストリー ト』に莫大な製作費を投じるなど、あらゆるところに巨額の金をばら撒いた。その度を超した豪遊ぶりが注目を集め、やがて悪事が露見したことで、ロウは姿を消した。2019年初頭、ロウのヨットとプライベートジェットが当局に押収され、現在もマレーシアと米国司法省が捜査を続けているが、本書発売時 (2021年1月)も彼は行方をくらませたままである。

本書は、ウォール・ストリート・ジャーナルの記者2名が調査に4年を費やし、10カ国以上を訪れ、100名以上の関係者にインタビューして書き上げた成果である。無名のマレーシア人ロウが、いかにしてこの犯罪をやってのけたのかだけでなく、何が彼を突き動かし、いかにしてこれほどまでに長い期間、法と制度の盲点を伝って逃げることができたかについても明らかにしている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

9
長い。 300ページぐらいまでは巨額の汚職で得られた金で謳歌する描写が続き、そこから転落していく様が書かれています。 交流があった有名人も多数実名で出ていて出版にあたってはいろいろと横やりも入ったようですね。2022/01/09

asfgrs

2
巨額の国際詐欺・マネーロンダリングとその浪費について書かれた本。ただ、エンタメ的な本というよりもどちらかといえば調査報告書に近く「ロウは詐欺でお金を得た。怪しいと感じる人はいたが逃げおおせて浪費した」という描写が多少内容は異なれど何度も何度も繰り返されるので、後半はわりと斜め読み。ただ、作中でも触れられていたウルフ・オブ・ウォールストリート同様、スケールの大きいことをしよう、というモチベーションは多少得られた。2024/01/08

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