市場心理とトレード ──ビッグデータによるセンチメント分析

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市場心理とトレード ──ビッグデータによるセンチメント分析

  • ISBN:9784775972229

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内容説明

リチャード・ピーターソンは、トレード心理について書いたデビュー作の『脳とトレード』(パンローリング)で、一流投資家が感情を管理することによって優れたパフォーマンスを上げていることを示した。そして、本書では群衆心理の内側に迫り、価格パターンが存在するだけでなく、最も予想可能なパターンは私たち人間が持つ性質に根付いていることを教えてくれた。

ピーターソンのチームは、ソーシャルメディアからデータ(トピックスや考えや感情)を取り出すためのテキスト解析システムを開発した。そして、そのデータに基づいて、ソーシャルメディアに基づいたマーケットニュートラルなヘッジファンドを作り、2008年の金融危機を含めた期間にS&P500を24%以上上回る好成績を上げた。この画期的なガイドは、その方法となぜそれがうまくいったかを解説している。アルゴリズムをソーシャルメディアのデータに応用することによって、定義が難しい投資家のセンチメントが生み出すマーケットのパターンについての洞察という前例のない世界が開ける。

ここで、あなたは、投資家を動かすニュースやソーシャルメディアのテーマに対する特別な見方だけでなく、どこか違うと感じても賢く動くために長期的な実績があるテクニックも学ぶことができる。本書は、テクニカルとファンダメンタルズを奥底まで掘り下げ、市場価格を動かす最大の要因である情報のグローバルな流れとそれに対する投資家の反応について説明している。競争力となるエッジを身につけ、リスクを管理し、時に人間の不備がある性質を克服するために必要な専門的指針を与えてくれるのだ。トレーダーがセンチメント分析と統計ツールを使いこなせるようになれば、次のことができるようになるだろう。

●ニュースやうわさやソーシャルメディアが市場価格にどのような影響を与えるかを予想する
●価格がいつトレンドを形成し、いつその方向が変わり、いつ急に動きが反転する可能性が高いのかを見極める
●バリュー投資とモメンタム投資のリターンを改善する
●商品や通貨や投機バブルなどの独特な価格パターンを利用する
●世界的な経済活動の変化を予想する
●投資の世界で群衆が最もよく犯す間違いを克服する

本書は、あなたのマーケットの理解を深め、価格が上昇しようと、下落しようと、横ばいで動かなくても、利益を上げるためのツールとテクニックを授けてくれる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

moto

5
市場心理を分析するセンチメント分析について解説されています。10月末~4月末に株価が上がりやすいハロウィン効果は有名だが、それは日照時間の変化により投資心理に影響を及ぼしている可能性があるとのこと。南半球だと逆の傾向になるというのも面白かった。ただ、ビックデータから市場心理を分析する方法は、まだ発展途上という感じでした。(個人投資家レベルでは難しい) 他にもバブルの条件などが紹介されており、仮想通貨バブルが当てはまっていたか確認したら、ほとんど当てはまっていました。人は同じ過ちを繰り返している...2019/06/02

roughfractus02

5
「噂で買って事実で売る」という格言は、恐怖と強欲のサイクルの不変性を示してきた。情報を入手し分析しても市場の変動に即応するのは難しいが、参加者のセンチメントにはパターンが存在すると考えられるからだ。著者は、ニュースソース、SNSや掲示板のビックデータが刻々と抽出するトムソン&ロイター・センチメント指数を分析し(センチメント分析)、ビッグデータから見える集団行動とバイアスの諸傾向を組み込んで、IT化された市場にフィットするトレーディングモデル構築を試みる。ツイッターのTLからマイニングできる情報は多々ある。2018/03/12

め~

0
投資のプレイヤーの心理を知りたくて本書を手に取りました。市場の値動きなどと、SNSでのセンチメントの関連性などを著者の提唱する方法で解析した結果を多岐に渡って紹介されているのですが、いかんせん、結果は豊富に紹介されているし、結果が成果を期待できるように見えるものの、なぜそのような結果になったのかの考察が薄く、結局因果関係がよくわかりませんでした。まあ、利益を求めるなら、強い相関さえ見出せればそれでよいかもしれませんが。結果として事例の羅列になっているとの印象を受け、あまり頭に残りませんでした。

アキ

0
市場に波を起こしているのは、人間の感情だということが学べる本。人は身近な恐怖を大きく捉えがち、ということが印象的だった。たしかに。 今のアフガン情勢について全然騒がれていない。ベトナム戦争の時は、アメリカの失敗が報じられていたのに、今はどうだろうか。とても呆気なく終わってしまった。2021/08/26

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