内容説明
今こそ必要な「日本の変え方」を解き明かす。
「なぜ日本は変わらないのか?」「新型コロナ感染症に対するワクチンや給付金といった対応がなぜ遅いのか?」「超高齢化時代に立ち向かう実用的なDX戦略とは何か?」「ビジネスを社会実装するにはどうすればいいのか?」「データ連携の時代に、日本はどう備えれば良いのか?」。こんな疑問を抱えている人は今すぐこの本を手に取るべきだ。
コロナで浮き上がってきた様々な日本の課題へ立ち向かうため、地方自治体という現場で10年に渡って改革の旗を振るってきた筆者が、地方行政の実績をベースに日本を最速で変える方法を解き明かす。
若干36歳で市政へ挑戦し、既得権を打破しながら福岡市で取り組んできた「スタートアップ」「規制緩和」の裏側を紹介するとともに、日本再興のカギを握る「データ連携」「有事対応」を重点的に掘り下げ、新たなる時代を作る実践的な解決法を提示する。デジタル庁、既得権、行政DX、スマートシティ、ワクチン問題など日本の今後を握る課題へ大胆に切り込んだ。
目次
はじめに
第一章 なぜ日本は変化に弱いのか?―コロナが浮き彫りにした日本のボトルネック―
第二章 データ連携、DXが日本の全国民を救う―日本復活の糸口―
第三章 感染症×少子高齢時代の福岡式街づくり―国際競争力を持つ尖りの一手―
第四章 テクノロジーを社会に実装するための力学を知ろう―スタートアップ支援から見えたノウハウ―
第五章 未来を創れる国に―目を背けていた問題に立ち向かう―
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
柔
21
福岡が強いわけはリーダーにあったのか。「国を変えたければ、地方自治体が頑張ること」麻生さんからの国政進出の薦めを断り、福岡市長として活躍する高島さん。何事からも「なぜの思考」から航空法緩和を勝ち取り行政と民間のwinwinを勝ち取る。有事想定をタブー視し、既得権益を守りたがる日本をぶった斬る。「若者の一票を高齢者の一票より重くする」「首長の国政参加」「教科書の統一」など反対をおそれず将来を巣据えた提言は素晴らしい。いつかは国政に来て、暴れ回ってほしい。2022/04/18
そろけん
12
現役福岡市長 高島宗一郎の著書。この本を読めば福岡市の人口が増え続けている理由が分かります。コロナ禍で露呈した変化に弱い日本の根底には戦争を2度と起こさないという思想のもと、国が国民のデータ管理や使用範囲に大きな制約をかけているからだという指摘には納得。新しい技術の社会実装に時間がかかるのは既得権者の反対勢力か大きな要因。これに対処するには社会課題を解決する大義をもって政治家に支援してもらう事が不可欠という。数々の規制緩和を成し遂げている著者の言葉には説得力があり共感できた。2021/06/12
ヨムヒト
11
福岡市にスタートアップが集結したのは、高島市長の仕業だったのか。元アナウンサーの市長は2010年に当選。信頼度は41%。それが20年に84%。13-19年は税収連続過去最高を記録。12年に「スタートアップ都市ふくおか宣言」14年に「国家戦略特区」、14年に「Fukuoka Growth Next」どんどん打ち出す。一方、社会の動きの悪さの原因は「ゼロリスク神話」「100%安全」「既得権益」「戦争の反省」と分析。乗り越えるには、政治の活用が必要。「サービスを社会に嵌め込むのは政治や行政の役割」なるほど。2024/02/07
おやまだ
8
著者の主張は①行政のデータ一元管理で社会保障・有事の対応・イノベーションなどを迅速に行う②イノベーションを行う人・企業は政治の力学を学ぶ――の2点だと思う。このうち②については示唆に富んでいる。民間の理屈が政治には通用しない。だからといって政治を批判するだけではだめ。行政のニーズを学び、感じ取った上で行動を起こすこと。ロビー活動とはいわずとも、政治家に直接的に問いかけ、時には選挙を手伝う。「政治は難しい」と敬遠する前に、政治力学を研究せねば。2022/01/05
おやまだ
6
2回目の通読。前回の感想意外に感じたのは、開業率という言葉。スタートアップが雇用の3割を生むのは分かっているが、じゃあスタートアップ以外の例えば50年企業にイノベーションが起こせないのかというと、継続企業ならではのリソースがあり、強みがある。と思う。2022/03/01
-
- 電子書籍
- 三食昼寝付き生活を約束してください、公…
-
- 電子書籍
- ユータナシア~特殊医療課・安楽死班~(…
-
- 電子書籍
- 最後のおおいなる情熱【分冊】 5巻 ハ…
-
- 電子書籍
- 身近な野生動物たちとの共存を全力で考え…
-
- 電子書籍
- こんなに面白かった日本神話 だいわ文庫