講談社文庫<br> 天保九年の少年群

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講談社文庫
天保九年の少年群

  • 著者名:南條範夫【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2021/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061857681

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内容説明

未熟な悪党達の哀歓、当世若者気質・天保版――賄賂と談合の横行する、腐敗した千代田城の城下で、泰平の世の中からはみ出して、浅草の貧しく仲間宿にとぐろをまく少年たち。御家人くずれの悪童、妖しい美少年、博打と女遊びに夢中の未熟なほっつき歩く放蕩者などの、単純で素朴な生と死。あくどく派手な徳川時代の世紀末に、刺激的で妙な魅力をもつ集団の消長、時代と人間の関わりを、練達の筆で暖かく描く、心に残る名作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めっちー

0
幕府が瓦解する三十年前を舞台にした作品。亡父が御番から外され、仕事を探してる京之介は源吾という少年と仲良くなり、仲間宿にたむろする不良の少年少女と仲良くなる。ゆすりやたかり等で食べていたり、男色趣味等、女性は皆身を任せる者ばかり。登場人物は性的に早熟してる。最初はお固かった京之介が徐々に仲間に馴染んでいき、色に溺れる。幕府の未来が危うくなっている。妾の子が婿になり家督を継いだり、京之介の恋人おかののその後等ままならぬ事があるが、京之介の事が中間内からあっさり忘れられたのはそれ以上に悲しく、無常さを感じる。2019/03/03

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