講談社文庫<br> 大学医学部の危機

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講談社文庫
大学医学部の危機

  • 著者名:保阪正康【著】
  • 価格 ¥691(本体¥629)
  • 講談社(2021/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062733458

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内容説明

その姿はまさにこの国の縮図だ! いまなお「白い巨塔」なのか? それとももはや「バベルの塔」か? 構造改革の時代! ――世界に冠たる日本の医療環境。平均余命は高く、薬は豊富。しかしその一方で……。倫理からかけ離れて暴走しかねない先端治療は、国民の不信を買い、際限なく膨脹する医療費は、国家財政を揺るがす。構造改革の時代に、大学医学部は、新しい秀れた人材を社会に送り出せるのか? 豊富な取材で実像をえぐり出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

44
医療にも造詣が深い保阪氏の20年も前の著書ながら、ここで指摘されている様々な問題点は、いまも解消されていないように見えます。医師の倫理観の欠如、学閥主義、学費の高騰、医学生の資質……。戦後直後に比べて医学部は倍増した一方、人口減で医者余りが始まっています。生殖医療や遺伝子治療等、技術の進歩で明るい未来がはやされますが、オウム真理教にかぶれてしまった医者が少なからずいた史実をふまえると、性善説にとらわれず、医療の世界を見守っていかなくてはなりませんね。2017/04/08

Noriko S

1
15年前の本。初期研修医制度、学生講義など変わったところもあるが、15年たっても根底にあるものは大きく変化していないと感じた。15年も前から国民医療費は危機的だと言っていたのね。医師を減らすと書いてあった。現在は医師不足。15年の変遷が分かって面白い。 「良き医師になるには、目の前の患者さんに真剣に向き合うこと」これはいつになっても変わらないと思う。初心に帰ろう。2016/12/27

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