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内容説明
「もう、イヤ! もう、たくさん!」中学2年の真子は、揉めてばかりの両親にうんざりし、家を飛び出した。偶然たどり着いた画廊で夏鈴さんに出会った真子は、夏鈴さんの住む「イカル荘」でホームステイをさせてもらうことに。インドネシアからの留学生・デフィン、イカル荘の隣に住む夏鈴さんの父・ジジ、夏鈴さんの甥で真子と同級生の颯太らに囲まれ、イカル荘での新生活が始まった。みんなでご飯をつくること、笑いながら話すこと……そんな当たり前の幸せをイカル荘の生活で感じていく真子。今まで気にしたことのなかったイカルやガビチョウの鳥の声、目の当たりにしたイスラム教のデフィンの断食……広い世界に目を向けるきっかけを与えてくれたイカル荘。イカル荘での生活も一ヶ月がすぎ、明日はパパが真子を迎えに来る日。最後にみんなでバードウォッチングに出かけ……。多感な時期の少女が葛藤しながらも、両親との関係修復へと向き合っていく――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白雪ちょこ
21
家庭で悩みを抱えている、主人公の真子。 ふとした瞬間、心惹かれ 絵に出会い、そこからイカル荘へと言う、まさに運命はどこに転がっているかわからない。 逃げてもいいという、前を進ませてくれる内容でもあった。 夏鈴さんのお母さんを失った時の、悲しみや苦しみの描写が、一番ひしひしと伝わり心が苦しくなった。 バードウォッチングや、鳥のことも詳しく描かれており、少しずつ明るくなっていく真子と、外国人のデフィン。 いろんな人達の縁と絆があり、最後はとても明るいハッピーエンドになったことにも、胸が暖かくなった。2023/12/08
頼ちゃん
9
バードウォッチングがしたくなりました。2021/08/17
c.k
7
怒って不機嫌な父親、体調をこわした母親。2人は喧嘩ばかり、家に居場所がなく飛び出した中学2年の真子。「祈る少女」、夏鈴さんに出会いイカル荘へ。「ご飯、ママが作れないから、いつもコンビニ弁当か、パンだった。私作ったことなんてない」という真子に「親でも何でも、人がやってくれないからって、ふてくされて、ヒナ鳥みたいに口をあんぐり開いて待ってないで、自分でやればいいのよ。自分のため人のためにもなるしね」という夏鈴の言葉がすごく印象に残った。読後探した、ガビチョウとイカルの鳴き声が綺麗だった。離れてわかる事もある。2025/05/03
エル
7
逃げてもいい場所があるなら逃げてもいいんだ。中学2年生の真子の居場所は家ではなくイカル荘。お節介焼きの夏鈴、陽気なインドネシア人のデフィン、ジジに囲まれて真子は変わっていく。自分のことは自分でやれば自由に生きていくことが出来る。大切な人はいるうちに思いを伝えておかなければ後悔することになる。イカル荘で大切なことを学びながら生きる気力を取り戻していく真子。大変良い児童書でした。イカル、ガビチョウ、そしてタカ柱。鳥のことも勉強になる。2022/04/26
読書国の仮住まい
4
藤念真子は中学二年生。 父親の威圧的な言動に耐えられず家を飛び出す。 そして辿り着いた画廊で夏鈴という女性と出会う。 絵を見ているうちに倒れてしまった真子はイカル荘という彼女の家に招かれる。 連絡を受けて駆けつけた父親に反発、成り行きでイカル荘でホームステイすることになる。 ここにはインドネシアからの留学生デフィンもいた。 最後もう少し暮らす決意をするが、これは果たして成長なのだろうか? 両親も反省して仲も修復しているし。 イカルの鳴き声はツキヒーホシ。 月、日、星は全て光るところから三光鳥とも呼ばれる。2022/02/15
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