内容説明
オーロラ市警の刑事、テリー・キャバノーはいつまでも心を開かないパートナーにもどかしさを募らせていた。ハンサムで寡黙なホークは、刑事としては優秀だが、彼女が話しかけてもろくに返事をしない。そのうえ、ほがらかなテリーを心底嫌っているらしい。まるで沈黙の誓いを守る修道士だわ――それもとびきりセクシーな。彼への関心はいつしか絶望的な片想いに変わっていた。「きみと親しくなるつもりはない」ある日のこと、彼のいつにもまして冷たい言葉を聞いた瞬間、テリーは想いを抑えきれなくなった。これが最初で最後のキス。彼女は思いきってホークにキスをした。★警察関係者ぞろいのキャバノー家の面々を物語の主役に据えた人気シリーズ最新作!読者の人気投票でベスト脇役コンテストに入賞した家長アンドリューが本作でも存在感を発揮しています。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
20
再読。寡黙で人付き合いの悪い刑事がヒーローなので地味なお話なんですよ。一旦はドナドナしちゃったんですが、もう一回読みたくなって探しました…。ヒロインに近づき過ぎて恐れを抱いたヒーローが仕事のコンビを解消、なのに気が晴れるどころかイライラは増すばかり。ようやくこれは恋の末期症状だと気づいた辺りからが好きなんですよ♪不器用なプロポーズがよろしいの。2017/09/12
糸車
8
ヒーロー、寡黙にも程がある。ハンサムで優秀な刑事なのはいいが言葉数が少なすぎる~!警察官一家出身で家族関係もいいヒロインと組んで仕事をすることになり、人と親しくなることに関心がないヒーローにはかなりの苦痛だった模様。でも一切贔屓なしでもヒロインは立派な刑事。勇敢で快活、そのうえ魅力的。踏み込み過ぎて後悔し、上司にパートナーを解消してもらったりじたばたするヒーローがなかなか興味深い。愛の告白をするつもりが心の中をさらけ出す言葉が見つからず、なんとかヒロインに察して欲しいと不器用な会話をするヒーローがつぼ。2013/11/01