小学館クリエイティブ単行本<br> ゆらりうす色

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小学館クリエイティブ単行本
ゆらりうす色

  • 著者名:やまだ紫【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 小学館(2021/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784778031312

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内容説明

自立した女性の繊細な感情を鋭利な感性で紡いだ独自の世界で、その後につづく女性マンガの先駆けとなり、先ごろ急逝した著者の入手困難となっていた代表作を復刊します。選集3巻目は、妻子ある相手との関係を透徹した距離感で描き出す表題作に、「コミックばく」に短期連載された異色作「Second Hand Love」を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

23
男に捨てられた笑美。「怒りでも恋慕でもなく まして恨みでありもしない 絶望がーーだらしなく燃えてるんだ “ゼツボウ”というのは仕方のないもので ゆらゆらとうすく燃えて“消えないわたし”をてらしだす」次に付き合った男は妻子持ち。男を選んだ理由はひとつ。男が笑美を望んだからだ。だからといって、笑美が始終醒めているわけではない。割り切りつつも、男の家庭を想像し、複雑な心境になったり、だからこそ強がったりもする。そんな女性の心のつぶやきが、やまだ紫は絶妙にうまい。(つづく)2018/07/16

アイアイ

8
ただすがる温もりが欲しくて妻子ある38歳の男と不倫する27歳の笑美。彼女の冷めた目線で語られる空しい世界。「深夜のTV観て温かいスパゲティと冷たい缶ビール飲んで呑気がいい、あいびきなぞより」女性たちが執着型じゃなくて、淡々としてる中に生身の情念が感じられる。不倫って慰謝料取られ男に逆恨まれ残るものは無い悲しいものなのに、わざわざ食いものにされる女たちが愚かしく悲しい。▽図書館2015/07/23

ツキノ

7
再読。いわゆる不倫をしている女性のモノローグ的な連作集。でもね、男に依存しているわけじゃなく、しっかり自分の足で立っている。2017/11/08

ツキノ

2
83年の作品と考えると、斬新。いまでも全く古さは感じない。2010/04/04

お茶

0
素敵な漫画だ。不倫している女の子の恋が描かれているが、「不倫」という言葉で連想されるような激しい愛憎劇はなく、淡々とゆらりうす色な日々が淡いタッチの絵柄で描かれている。谷口ジローのリリシズムを強くした感じの静かな作品で、さり気ないようでいて洗練されたセリフは俳句や短歌の世界に通じる軽さと気韻を漂わせている。柔らかく風に吹かれている表紙の女の子のように、しっかりと背筋を伸ばして漫画界の片隅に立っている作品だと思った。なんでこんな面白い作家を知らなかったんだろう、やまだ紫をもっと読みたい2014/07/07

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