内容説明
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◆実数の微分積分学から、複素数の微分積分学へ◆
類似と相違をつねに意識し、理解と記憶をサポート。既知の概念(指数関数、微分係数、定積分…)が複素数に拡張されていく様子が、豊かな視覚的表現と確かな数学的表現で語られる。
大学の教程で標準的な「留数定理」と「実関数の積分への応用」、発展的な「ルーシェの定理」まで、デリケートな「一様収束」や「べき級数」の一般論(これらは付録で扱う)は避けながら、理論的に自己完結するスタイルも新しい。
◆本書の特徴◆
●ギャップの少ない丁寧な計算、丁寧な論証。「読者に甘えない」記述を心がけた。
●重要な式やポイントが目に飛び込む、見やすい紙面を追求した。
●読者の視覚と直観に訴える、オリジナルの図を多数掲載した。
●約40ページにおよぶ付録では、ε-δ論法を用いた「一様収束」および「べき級数」の一般論を展開した。理論に興味のある読者にも参照しやすい。