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内容説明
太陽光でご飯は炊ける? 超音波でお酒が美味しくなる? 食にまつわるふとした疑問、一度は感じたことがありませんか。本書ではそんな疑問を大学の研究者が実験して体当たりで解決します! 世界最小の調理器具を作ろうと、ポケットサイズのポップコーンマシンを自作したり、実質ゼロカロリーにしようと、自転車を漕ぎながらバターを作ったり。成功あり、失敗ありのちょっと大人な自由研究があなたの食欲と知識欲を刺激します!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
40
2021年刊。作家でもある理系研究者が、オタク心に溢れた実験で料理の謎に迫る。スーパーなどで市販される材料だけ、場所も自宅か研究室というお手軽=シビアな条件。手動にこだわる「遠心分離コーヒー」、金属板とレンズによる「ソーラー炊飯器」は、惜しいようだけど微妙に残念。panpanya氏の漫画に出てきた「タクアン製造マシン」を作るも、いつしかデザインもタクアンの味も無視して自動化に走り出す。そもそもの漫画が白日夢みたいな世界だから笑える。ふざけた事をマジメに追求する姿は涙ぐましい。2021/10/14
たまきら
35
全てがツボで笑いっぱなしでした。紅茶しか飲まない家にコーヒーが贈られたとき、香りに魅了されたものの抽出された液体の苦さと酸味に閉口した自分。大変な苦労を重ねて当時自分好みに作り上げたのが一晩水で抽出するという技術でした。今なら水出しコーヒーとして認知されていますが、当時は笑いものになったんですよ。でも、いまだに色々実験するのが大好きな自分。ラーメンのスープのためだけに遠心分離機が買いたくなりました、あはは。2021/11/08
かおりん
31
実験メシという言葉に引かれて予約したもの。レシピ本というより研究で、大学で生物学を教える研究者の実験レポート。遠心分離コーヒー、ソーラー炊飯器、自家製納豆、インスタントラーメンの限界点、ポケットポップコーン、自転車バター、平均化クッキー、超音波泡盛、タクアン製造マシンの9章。疑問を解こうと実験器具を自作して、その過程を科学的に説明してある。一粒のポップコーンを作るのに長時間燃焼するマッチを用意したwマーガリンのコラムもなかなかおもしろかった。失敗、ハプニングもあり。2021/10/31
tomtom
19
おバカな発想を実際に大真面目に実験している姿が面白かった。文章も読みやすいし、失敗もそれとして考察していて楽しめた。小説も書いているようなので読んでみたいと思った。2023/05/01
トムトム
16
こういう人と仲良くしたい。ご近所さんから見たら不審者かもしれないけれど。アルミホイルなどの身近なものを使い、なんかメカっぽいものを完成させるのが素敵です。2024/04/14