戦争というもの

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戦争というもの

  • 著者名:半藤一利
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  • PHP研究所(2021/05発売)
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  • ISBN:9784569849652

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内容説明

昭和史研究の第一人者・半藤一利が、最後に日本人に伝え残したかったこととは――。太平洋戦争を理解する上で欠かせない「名言」の意味とその背景を、著者ならではの平易な文体で解説し、「戦争とはどのようなものか」を浮き彫りにした珠玉の一冊。「戦争の残虐さ、空しさに、どんな衝撃を受けたとしても、受けすぎるということはありません。破壊力の無制限の大きさ、非情さについて、いくらでも語りつづけたほうがいい。いまはそう思うのです。九十歳の爺さんがこれから語ろうとするのは、そんな非人間的な戦争下においてわずかに発せられた人間的ないい言葉ということになります。いや、全部が全部そうではなく、名言とはいえないものもまじりますが、それでもそこから将来のための教訓を読みとることができるでありましょう。むしろ許しがたい言葉にこそ日本人にとって教訓がつまっている。そういう意味で〈戦時下の名言〉と裏返していえるのではないかと思うのです」――本書「まえがき」より抜粋

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

188
今、日本人であの戦争について、敗戦について知らない者がいるという。私世代でそれは無いとは思うけれど、若者はそうかもしれない。この国が軍国化に進み戦争に‥さすがに無関心ではいられないだろうが、今の若者が国の為、愛する人の為に手を挙げ一歩踏み出すとはどうしても思えない。半藤一利氏『日本のいちばん長い日』の作者。今年1月彼岸へ逝かれたのが惜しい。開戦から80年!太平洋戦争を名言で読み解くという本作。事実を前に胸が苦しくなるけれどやはり、この国に生まれた人間として忘れてはならない事。今年も又8月がやって来る。 2021/07/27

breguet4194q

174
歴史探偵と言われた著者が、戦争を知らない世代のために、亡くなる直前に書いた最後の一冊です。名言を元にコンパクトにチャプターがまとめられており、大変読みやすいです。この辺は、孫を編集者に依頼した著者の慧眼とも思えます。どのチャプターも核心を突く表現で、戦時下の日本人の気質をわかりやすく説明しています。また、奥さんの解説や、お孫さんの編集後記を読むと、著者の偉大さが実感できます。日本人としてしっかり学ぶべき内容、戦争を知らない平和ボケしている世代なら尚更だと思います。改めて戦争の悲惨さを学ぶことができました。2022/08/09

kinkin

134
1月亡くなられた著者が日本の太平洋戦争について語る。太平洋戦争に出兵された方はもうほとんどが鬼籍に入られていると思う。著者は当時学生。氏の目線であの戦争がいかに愚かだったのかが語られる。氏は当時のスローガン「欲しがりません勝つまでは」や「さあ2年めも勝ち抜くぞ」といったスローガンを引用し多くの戦死者を出した当時の政府や軍司令部のことを痛烈に避難している。2021/06/04

そら

75
【八月や六日九日十五日】この俳句を読み、理解できる人は日本にどのくらいいるのだろう?昭和十六年(1941)十二月八日に開戦した太平洋戦争期に語られた14の名言から当時の戦中の状況を読み解く本書には、真珠湾攻撃、硫黄島、沖縄の悲しき歴史が記されている。当時は国民全体が一丸となり、御国のために命を捧げることは誇らしきことであった。なぜ戦争は起こるのか?なぜ命を捧げなくてはならなかったのか?私がまだ知らない事実はたくさんある。当時の状況を想像することは本当に辛い。過ぎたこと、終わったことにしてはならない。2021/08/06

とよぽん

68
東京大空襲を逃げ惑い、多感な少年時代に戦争を体験させられた半藤さん。病床にあって、最後の力を振り絞って書き残した「遺言」と言える本だ。編集はお孫さんの北村淳子さん。ぜひ、戦争体験のない世代へと読み継いでいきたい貴重な教訓ばかり。半藤少年がその時代に見聞きしたこと、大人の言動、軍や政府の判断と思い込みなどがよくわかる。先日見た沖縄戦のドキュメンタリー映画『生きろ』で知った、大田実少将の言葉が紹介されていた。「沖縄県民斯く戦へり」、半藤さんは沖縄県民の戦いはまだ続けられていると。2021/09/17

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