角川文庫<br> ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係

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角川文庫
ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係

  • 著者名:真梨幸子【著者】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • KADOKAWA(2021/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041113325

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内容説明

ぱったん、ぱったん、ぱったん、ぱったん……近づいてくる足音、蝕まれていく心――。ふとした日常の違和感から妄執に取り憑かれていく男女たちを、イヤミスの女王が描く暗黒ストーカー小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

イアン

109
★★★★★☆☆☆☆☆ストーカーをテーマとした真梨幸子の連作短編風の長編。警視庁生活安全総務課ストーカー対策室、通称ゼロ係。相談に訪れるストーカー被害者たちは、しかしどこか狂っていて――。タイトルを見て「ついに真梨幸子が警察小説解禁か?」と色めき立ったが、そこは安定の真梨作品。語り手を変えながら複数のストーカー事案が複雑に絡み合い、読者を混沌の渦へ。嫉妬や怨嗟などドロドロした感情に支配された常軌を逸した人々が迎えるそれぞれの破滅。一番の被害者は「キャンディ」という純愛ソングを変質者の歌と曲解された原田真二。2025/12/13

H!deking

102
これも待ちに待った文庫化!ストーカーに纏わる連作短編集でした。登場人物多くてこんがらがるのは毎度のことだけどこれも面白かった!ストーカーは加害者と思ってたら被害者だったりその反対もあったり、というくだりは納得。ラストは安定の嫌な気持ちになりました(笑)2021/05/25

アッシュ姉

84
警視庁ストーカー対策室に持ち込まれる相談案件の連作短編集。真梨さんにしては混乱が少なく分かりやすい。めずらしく次々と予想が当たって、かえって動揺。和製レクター博士の正体は最初から気づいていたが、ずっと拘置所にいる理由までは分からなかった。最後にやられた感を味わえて安堵。2022/02/15

雪紫

64
文庫にて再読。真相や展開は忘れてなかったのにそれでも読んでくうちに、「反転」にゾクッとする。いつのまにか闇に堕ちて行く恐怖を味わえる。しかし、初読時は気にしてなかったがあの刑事、出世街道いって大丈夫なのか?後の作品で理由書かれてるとはいえ、真梨さん世界の警察は当てにならないぞ。この作品の刑事は・・・まあ、それなりにやってるけど(露骨な目そらし)。2021/10/02

akiᵕ̈

54
よくもまぁこれだけ集まりに集まった恐ろしさ全開の面々!自分は“被害者”だとガッツリ思い込んでいる思い込みの激しい人たちが、正に連なっていく連作短編。序章であるcase0と1辺りはその局面と登場人物がイマイチ入って来ずだったけどcase2から、そぉきたかー!と真梨さん独特のシュールさも加わって、このどーしよぉもない面々と、キモになる“先生”の正体が気になり読む手が加速する。身近に居たら絶対関わりたくない面々だけど、読み終わる頃にはツボなシュールさにニヤニヤが止まらず、小説ならではの醍醐味に満足な読後でした♩2021/05/31

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