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内容説明
■理論経済学者が、世界のバブルを分析、「バブル経済」の本質を歴史と理論から明らかにする。バブルを介して現代のマクロ経済を捉え直す。長期停滞に陥った現在の日本経済の謎を解き明かし、大胆な政策提案も示す、知的刺激に富む独創力にあふれた本格経済書。
■バブルは流転する:
日本、東アジア、アメリカ、中国と、1990年代以降、経済の主役の交代とともにバブルの重心は移動してきた。バブルは国家や地域を替えながら流転する。
■バブルはつながっている:
利子率が成長率を下回ればバブルは起きる。低金利の持続のもとで、国境、地域を越え、個々のバブルは、“つながり”を持つ。
■バブルの本質は「経済の贈与化」:
バブル経済とは、財とバブル=“霞(かすみ)”との不等価交換=贈与にほかならない。国債バブルの膨張により、経済の贈与化が進行、市場経済は縮小する。
■長期停滞の本質:
ゼロ金利が続く経済は、デフレと長期停滞が続くバブル経済そのものである。
■バブルの経済理論:
資産バブルの頻発、長期化するデフレと流動性の罠、拡大する財政と低い国債利回り――。主流派経済学が解決できなかった問題を、バブルの経済理論は統一的に説明できる。
目次
序章 「低金利の経済学」から見えてくるもの
第1章 キンドルバーガーの慧眼
第2章 バブルのミクロ理論
第3章 「低金利」のマクロ経済学
第4章 巨大土地バブルと日本
第5章 住宅バブル・証券化とアメリカ
第6章 小国のバブル
第7章 バブル循環の一般理論
第8章 グローバル・インバランスがつなぐ2つの金融危機
第9章 リーマン危機からコロナ危機へ
第10章 バブルは制御できるか
第11章 デフレと流動性の罠
第12章 国債はバブルか
第13章 贈与経済の黄昏
終章 バブルは流転する
あとがき



