新潮新書<br> シルクロード―流沙に消えた西域三十六か国―(新潮新書)

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新潮新書
シルクロード―流沙に消えた西域三十六か国―(新潮新書)

  • 著者名:中村清次【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 新潮社(2021/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106109058

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内容説明

シルクロード――それはなぜ、日本人にとって懐かしさを感じさせるのか。あの「NHK特集 シルクロード」取材班団長として、ブームの立役者の一人となった著者が、タクラマカン砂漠の謎や、楼蘭の美女と呼ばれる美しいミイラの秘密、さまよえる湖として有名なロプ・ノールの真実の姿、楼蘭の消えた財宝の行方、そして敦煌はなぜ捨てられたのかなど、今なお多くの謎が眠るシルクロード、西域三十六か国を案内する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

89
長い間断絶していた日中間の国交が復活、日中友好の雰囲気が盛り上がった時代。1980年に放送された「NHK特集 シルクロード」の取材班団長を務めた著者が40年を経て語る“流砂に消えた西域36か国”とシルクロードの謎。当時、番組は大変人気を呼び、私自身も喜多郎の音楽と共にロマンを感じつつ視聴した記憶が蘇る。また、2005年には「NHKスペシャル 新シルクロード」が放送され、第二次シルクロード・ブームとなった。本書の内容は特に学術的ではなく、カルチャー・スクール的なもので難しくはないが地図が少なく理解しづらい。2022/03/31

へくとぱすかる

60
シルクロードの謎を最新の情報で、トピック別に紹介しているので、関連本を読み慣れていても、気軽に興味津々で読める。最大の関心事は、やはり、さまよえる湖・ロプ・ノールの謎解き。中国の文献に西域の記事は突如として現れるので、楼蘭(クロライナ)がいつから存在したのかは謎のまま。しかしこの地域の人々がどのようにしてやってきたのか、どんな言葉があったのか、歴史以前でも推定できることには驚き。陸のシルクロードが衰えていく歴史の無常さの果てに、干上がったロプノールの衛星画像があると思うと、現代ってなんだかなぁ、と感じる。2023/05/31

tamami

53
一時期題名にシルクロードと付いていればそれだけで購読したものだった。その伝で手にした本書だったが、なんと言って良いか、西域三十六か国の興亡の歴史を綴るという視点では用をなしているかも知れないが、読書としては甚だつまらない事になってしまった。多分版権その他の理由があっての事だろうけれども、歴史地理の本にも関わらず、地図がごく簡単なものだったり、遺跡や遺物の写真が皆無だったり、参考文献の一覧もなく、理解の手掛かりが得られないことに大いに不満が残る。新書として出版された意味が分からないと言えば言い過ぎだろうか。2021/05/23

びっぐすとん

19
図書館本。NHK「シルクロード」の取材班団長だった方のシルクロード入門編。広大なシルクロードのなかから一部に絞った内容だが、カルチャーセンターでシルクロードの講師をされているだけあって分かりやすい。写真があればもっと良かった。喜多郎の音楽、石坂浩二のナレーション、今でも興味を掻き立てる、草分け的な番組だったな。緊張を孕むウイグル自治区、経済発展目覚ましく、反面農村と都市部の格差が著しい現在の中国。当時の裏話など今後も本にして欲しい。番組はローマまで行った筈。本でもローマまで書いて欲しい。2021/10/01

ロビン

17
かつてシルクロードブームを引き起こしたNHK特集の取材班団長を務めていた著者が、最低限の基礎知識とともに、最新の考古学情報を分かりやすく解説している。徳川埋蔵金よろしく楼蘭・鄯善王国の消えた財宝がまだ見つかっていないとか、ウイグル語で「入ったら出られない」の意味であると言われていた「タクラマカン」だが、現在では諸説入り乱れて定説がないとか、ホータン王国の「西城」の場所を巡る論争であるとか、ヘディンによるロプ・ノールの「さまよえる湖」説への諸反論であるとか、まだまだ歴史の謎や更新は多いのだと思えて楽しい。2023/11/14

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