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内容説明
著者はオックスフォード大、マックスプランク研究所、ケンブリッジ大をへて、現在、東大ニューロインテリジェンス国際研究機構の脳神経科学者。AI時代こそ、人間的な「創造性」「美意識」に着目される理由、伸ばし方を書く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ERIN
7
脳はある程度の不確実性を持ちつつ、かつ不確実すぎないバランスの取れた情報に興味や関心を抱くという。そして学ぶ喜びや知的好奇心といった内発的意欲と周りからの報酬や対価といった外発的意欲のバランスを持ってモチベーションを保つ。AIと共存していく時代に、私たちは拡散的思考と収束的思考を行き来しながらゆらぎを見出し、新たな創造を重ねていくことが重要である。 2021/08/09
ほうむず
5
○人間の得意なこと →収束的思考「不確実性を下げる」と拡散的思考「不確実性を上げる」=「ゆらぎ」が個性や創造性の源 →興味や好奇心 →答えが見つかるか不確実でも人間は思考し行動 ○創造性を伸ばすには ①創造性を妨げるものに気づく →新しい考え方を取り入れづらくなる →迷ったら自分と違う意見をもつ方へ →赤ちゃんや子どもはいい手本 ②創造性教育=学び続けられるための能力 →ライバルは自分 →学ぶことの喜び=個性の発揮、創造性 →ゴールへの道は考え抜いた方法と個性によって決定 →欠点や欠陥は、個性にとって必要2023/01/20
多分マグマグ
4
4章,5章の箇所が面白かったです。 AIと人間の違いについて。AIは情報の収束的アプローチを得意とし、人は情報を発散できるようになることが大事である。 図書館で見かけたらぜひ読んでみてください2024/06/12
つっきーよ
4
人間は無意識の内に遷移確率を学んでいる。これはただの確率を学んでいるのではなく、次に何が来るかの確率を学んでいる。それによって不確実性の低いパターンを塊にしチャンク化させる。チャンク化した物に意味付けし、意味付けした物を組み合わせることでエピソードを作る。人間は不確実性を低くする事に快感を感じるが不確実性がないとつまらなくなるので自分自身で不確実性のある物を作り始める。この不確実性を低くする作業が収束的思考であり、不確実性を高める作業が拡散的思考で何かを創造するには相互作用が必要である。2023/04/13
マリー
3
★3/5 著者の大黒達也さんの専門は音楽の脳科学だそう。「はじめに」で難しければ第5章「人間を生かす、個性を生かす」から読んでOKとあったので、それ以外はほぼととばした(今までは全部読みきらねばと思っていたけど、それは止めた)。以下印象的な言葉▶︎違うタイプの人間と行動する。自分と違う考え方・捉え方を学べる▶︎王道でなくてもいい。「ゴールへの道」は自分自身で考え抜いた方法と個性によって決定されるべき▶︎欠点・欠陥も個性▶︎最も大事なのは、多様な個性を認める社会&それをどこで生かすかを自分の頭で考えること2023/03/15