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内容説明
「人の命を助けること」,これに尽きます――.日本外交史研究者として出発しながら,国連にかかわる仕事を続け,民族紛争が激化した冷戦後には国連難民高等弁務官をつとめた日本を代表する国際派知識人,緒方貞子(一九二七―二〇一九).自らの人生とともに,日本を,そして世界を語りつくした回顧録の決定版.(解説=中満泉)
目次
はしがき 緒方貞子┴第1章 子どもの頃┴曽祖父のこと,祖父のこと/父とともにアメリカ,中国へ/太平洋戦争の開戦と終戦┴第2章 学生時代┴聖心女子大学時代/最初のアメリカ留学へ/岡義武先生の指導を受ける/再びアメリカへ┴第3章 満州事変研究┴片倉日誌との出会い/満州事変を解明する/「無責任の体制」としての戦前日本/結婚のいきさつ┴第4章 研究と教育┴河口湖会議へ/戦前日本の自由主義者/財界研究/米中・日中国交回復の比較研究/大学人として┴第5章 国連にかかわる仕事┴初めての国連総会出席/国連代表団での仕事/国連総会での印象深い議題/国連代表部公使として/ユニセフ執行理事会/カンボジア難民にかかわって/国連人権委員会での活動┴第6章 国連難民高等弁務官として(上)┴就任まで/クルド難民危機と「国内避難民」/サラエヴォ空輸と陸路輸送/泥沼化するボスニア内戦/スレブレニッツァ虐殺からデイトン合意へ/難民帰還と共生プロジェクトへ/コソヴォ紛争と空爆の逆説┴第7章 国連難民高等弁務官として(下)┴ソ連解体と民族紛争/ルワンダ難民の大量発生/難民キャンプの軍事化という問題/ザイールでの紛争拡大/難民の帰還から再定住,復興へ/ダボス会議の役割/UNHCRでの一〇年を振り返って┴第8章 人間の安全保障┴「人間の安全保障」委員会/人間の安全保障という考え方/国内避難民と人間の安全保障/人道救援と開発援助とのギャップ問題/「保護する責任」をめぐって/日本と「人間の安全保障」/9.11からアフガニスタン復興へ┴第9章 日本の開発援助を主導して┴JICA理事長就任のきっかけ/現場主義から始めた改革/「人間の安全保障」と開発援助/アフガニスタンとミンダナオ/アフリカの重点化/組織統合という難関/研究機能を強化する/これからのJICAへ┴終章 日本のこれからのために┴中国とどう向き合うか/開かれた多様性に基づく社会へ┴主な著作┴編者あとがき(単行本版)┴編者あとがき(岩波現代文庫版)┴解説 緒方貞子さんの真骨頂(中満泉)
感想・レビュー
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