内容説明
10代で失聴した著者は,周囲の無理解や偏見に悩みながらも,健聴者と共に生きる社会をユニバーサルデザインのコンサルティングを通じて模索してきた.生活用品から公共施設,さらには情報のUD化まで幅広く手がけるのは,誰もが暮らしやすい社会にしたいとの一念から.UDの今を知るだけでなく,理解を深めるのに最適の一冊.
目次
はじめに┴プロローグ ここは手話カフェです┴第1章 静かな大惨事―音のない世界から┴震災から見えたこと/障害者の死亡率/「今,何が起こっているの? どうしたらいいの?」/「危険」が聞こえない,ということ/「生字幕」に対応したテレビ局/テレビの字幕とは/だれに対しての手話通訳か?/停電は聴覚障害者のコミュニケーション手段を奪う/「コミュニケーション障害」と「情報障害」/そのとき被災地の聞こえない子どもたちは/佐々木主磨君の体験/千葉優美さんの体験/三條万里さんの体験/三人の体験から考える/だれもが安心して暮らせるユニバーサルな社会とは┴第2章 音のない世界から見た社会┴「音のある世界」と「音のない世界」/情報は目から入ってくる/「?」を「!」に/聴覚障害とは?/聴覚障害の種類/聴覚障害の表記のいろいろ/聴覚障害の程度/身体障害者福祉法における聴覚障害者/コミュニケーション手段/音を教えてくれる聴導犬/情報保障とは? コラム・手話通訳になるためには┴第3章 ユニバーサルデザインで世界をかえたい┴「普通」って何? 自分らしさって何?/少しずつ聞こえなくなる/11歳の決心/皆と同じように/聞こえるかどうかテスト/やっぱり「聞こえない」/聞こえないことは外見ではわからない/何でも話せるたった一人の友だち/そして全ての音が消えた/目標が見つかる/「自分らしさ」をつくりあげていく/ユニバーサルデザインとの出会い┴第4章「聞こえない」と「聞こえる」をつなげていく┴「共用品ネット」で広がる世界/新しい体験/ママたちの井戸端会議が「井戸端手話の会」へ/気が付けば医師の上にも十数年/子どもたちにも広がるユニバーサルデザイン思考/手話通訳がつなげてくれる二つの世界/講演で「伝える」/書いて「伝える」/本が私に伝えてくれたこと/「うれしい」「楽しい」「面白い」が原動力┴第5章「私だからできる」を仕事に┴「聞こえないこと」が強み/当事者の実体験を提案する/ワサビの臭いで火災を知らせる!/羽田空港新国際ターミナルのユニバーサルデザインにかかわる/広いスペースとわかりやすいアクセス,そして見やすいサイン/トイレいろいろ/世界初のステップレス搭乗橋/情報を視覚で得る人のために/フライトインフォメーションボード/トイレのフラッシュライト/エレベータの聴覚ボタン/筆談ボード・コミュニケーション支援ボード/頼もしいコンシェルジュ/テレビ電話による手話対応サービス/違いを乗り越える/CMにも字幕を!/あきらめずに発信を続ける/「できない理由」ではなく「できる方法」を見つける/ついに国が動き出した/日常のアクシデントをチャンスに変える/一〇〇回ダメでも一〇一回目はうまくいくかも!/ユニバーサルデザインを広げていくために/仕事を助けてくれるツール/テレビ出演でつながる/疲れたら休もう┴主要参考文献・資料┴おわりに┴章扉・本文イラスト=村山宇希┴手話監修=松森果林
感想・レビュー
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おせきはん
bros
ひまり
ゆうき
K K
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