内容説明
日常生活から、里山や森などの自然まで、私たちの身のまわりを生態学的な視点で見てみると、そこには生きものと環境がお互いに影響し合っている姿が見えてきます。生態学とは、生物とそれを取り巻く環境の相互作用を考える学問分野です。生物学の一分野ですが、地質学や地理学、気象学などといった分野とも関連性が高く、総合的な学問です。世界的に関心が高まっている、生態系や外来生物、生物進化、生物多様性、環境問題といった話題について、親しみやすくやさしい文章で、生態学の考え方を紹介します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぐり
95
「目のツケドコロ」シリーズのエッセイ。生態学は、生物学の一分野で環境のなかで生きている生物について考える学問だ。生態学者が自然界の何をどう見ているのか、野山を駆けめぐりながらこの分野で研究している著者の世界をのぞくことができる。森に行くときに使う乗り物は二酸化炭素を排出するのでよくないと〈環境負荷〉を考えたり、自然のなかにある生態系の〈物質循環〉や、生物がどれくらい首尾よく子孫を残せるかの〈適応度〉など、専門家の生物学的現象を見る目のツケドコロが面白い。→2021/08/29
けんとまん1007
53
生態学者・・・思考の幅が広いんだろうと思いながら読んだら、遥かに超えていた。目のツケドコロ・・・視点、視野、視座とかいろいろの言い方があるが、ツケドコロという表現がいい。読みながら、そこはかとなく同意できるし、そうなんだよなあ~と思った。自分も、これくらい、いろんな幅でものを観たい。2021/05/13
Tenouji
23
著者の語りだけでなく、研究者やアーティストのインタビューもあり、話題が多岐にわたって面白い。やっぱり、生態学者は、幅広い時間スケールの視点を持っていて、風景もそのように捉えるというのが新鮮な印象を受けました、個人的には。2021/05/28
ミッチ
12
動植物に関する目のツケドコロかと思ったら、なんと琳派等の芸術にまで言及するとは‥‥伊勢武史さんのスケールには驚かされた。2021/04/08
yamakujira
10
「鳥類学者の~」「昆虫学者の~」と読んで「目のツケドコロシリーズはおすすめ」と言ったけれど前言撤回、これはつまらなかった。カラー写真やイラストが皆無で視覚的に楽しめない不満は措いても、生態学について具体的に触れることが少なくて、生態学のおもしろさが伝わらない。生態学者が書いたエッセイとしても散漫で、芸術文化への言及は情緒的にすぎて好みじゃない。平易に書こうとしすぎたのかな。レジ袋有料化なんて経費削減になるから企業が賛成しただけなのに、プラ容器やプラ製品に触れないのは片手落ちだろう。 (★★☆☆☆)2021/12/04
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