内容説明
東京大学医学部を頂点として巨大な「権力集団」の隠された全実態。元気なうちに知っておく医学ガイド――国民の命をあずかる医学集団である大学医学部では、いま何が起こっているのか? 医学界に君臨する東京大学医学部を頂点に、全国80大学の医学部・医科大学で行なわれている医療教育の歴史、組織と人脈などの実態を取材して総点検する。病気のとき、どう医者にかかるべきか、医学の実状を知っておくための必須レポート。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
6
医師を養成する医学部や医大の問題点が赤裸々に描かれている。医師国家試験の受験者の中には中学英語程度の学力しかない学生もいる。裏口入学の当然の帰結。医学生と医師の多くは仁術よりも俗世間での栄達を求めている。それを助長するのが医局。医局の教授は絶対権力を持ち教授たちが求めるのは自分の医局が素晴らしい論文を世に発信することで自分たちの立場を守り栄達することにある。そのため大学附属病院は新しい論文を書くための人体実験室になる。附属病院に勤める医師は身内を附属病院に預けることはしない。嗚呼!2011/08/15
Rico
0
そうだろううな、と思っていたことが、学力、社会的なこと両方から証明された感じ。古くなっている部分もあるだろうけれど、医学部を社会的に語った一冊。2013/06/25
ハーブ
0
いやーこれは立派な歴史資料ですね 是非近年版も出してほしい2012/12/13