内容説明
米系大手広告代理店・オメガエージェントに勤務している矢吹蛍子は、バンクーバーに出張し、ケビン坂田という人物と会って欲しいという社命を受けた。クライアントが60億円ものフィーを支払う謎のデータサイエンティスト・ケビンは、無事来日し、高田馬場に仕事を構えるが、担当の矢吹にも極秘プロジェクトの中味は知らされず・・・・・・。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
303
6月の第一作目は、相場 英雄の最新作、相場 英雄は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、モデルの政治家も複数登場するデータ操作選挙エンターテインメント・ミステリでした。元嵐の櫻井 翔が都知事選に立候補し、SNSを駆使したプロパガンダが機能したら、当選する可能性大です。レッドネックが差別用語で放送禁止用語だとは思いませんでした。 https://www.yurindo.co.jp/storeguide/704392021/06/01
旅するランナー
267
データサイエンティスト。アメリカ大統領選挙のトランプ旋風から都知事選へ。ヒップホップグループ疾風舎。高田馬場と宮古島。脊髄反応。機能的識字能力。情報社会における情報操作の恐ろしさを見事に描いた傑作です。SNSでつぶやこうとする、自分の指が思わず止まってしまいます。2021/09/08
いつでも母さん
211
「あなたは、一日何回スマホを見ますか?」ドキリとする。(それほどではない・・はず)「自分の頭で考えていますか?」またまたドキリと。(誰かの言葉や多数に迎合してたかも・・)SNSの事は相変わらずよく分かっていない私だが、PCに何故こんなバナー広告が?と思うことはある。 相場さんの新作は怖い話だった。嗚呼、きっと操作されていくのだろうか・・この国は国民は。実際のところ、PCもスマホももう手放せないのだけれど。 2021/06/08
しんたろー
205
相場さんの新作は、ネット社会に対する強烈な風刺&裏側のカラクリを描いた社会派サスペンス。日頃から無料に慣れて利用しているが「ただ程、高いものはない」を今更ながらに思い知らされてゾッとした。ネットの「匿名の闇」を描いた小説は多いが、昨今のコロナ禍の閉塞感を織り込んで、格差社会の現実をビターな味付けで仕上げた手腕は著者らしい。有名人を模した登場人物を当人と比較して読むのも面白く、これで人物描写やドラマが深ければ傑作なのだが…そこまで求めるのは高望みだろう(苦笑)。それにしてもプロパガンダの恐怖を身近に感じた。2021/09/19
あすなろ
133
政治を抉るトップリーグに続く相場氏シリーズかと思えば違いました。良い意味でそれを裏切った相葉氏の政治を描く作品。レッドネックという言葉の意味や、それを煽動する現在の世情やSNS等の環境…。上手いしよく調べておられるし、ストーリー立ても凄い!選挙権を持つ全ての方は一度読むといいと思う。僕の中では、氏の秀逸な政治エンターテイメント的なトップリーグシリーズを超えた本作。この組み立てはネタバレになるから書けないので、繰り返すが凄いと思うのである。そして、何れかの政治思想的偏りが感じられないのがまた良い。2021/08/01
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