内容説明
本書は,スパースモデリングの基本的な考え方から最新の研究成果である動的スパースモデリングの計算までをわかりやすく解説した本邦初の専門書。スパースモデリングを実際に試すMATLABコードを掲載しているのが特徴。
目次
1. スパース性とは何か
1.1 冗長な辞書とスパース性
1.2 l0ノルムの定義と意味
1.3 総当り法による解法
1.4 さらに勉強するために
2. 曲線フィッティングで学ぶスパースモデリング
2.1 最小二乗法と正則化
2.1.1 劣決定系と最小ノルム解
2.1.2 回帰問題と最小二乗法
2.1.3 正則化法
2.2 スパースモデリングとl1ノルム最適化
2.3 CVXによる数値最適化
2.4 さらに勉強するために
3. 凸最適化アルゴリズム
3.1 凸最適化問題への準備
3.2 近接作用素
3.2.1 近接作用素の定義
3.2.2 近接アルゴリズム
3.2.3 2次関数の近接作用素
3.2.4 指示関数の近接作用素
3.2.5 l1ノルムの近接作用素
3.3 近接分離法によるl1最適化の数値解法
3.4 近接勾配法によるl1正則化の数値解法
3.5 一般化LASSOとADMM
3.6 さらに勉強するために
4. 貪欲アルゴリズム
4.1 l0最適化
4.2 直交マッチング追跡
4.2.1 マッチング追跡(MP)
4.2.2 直交マッチング追跡(OMP)
4.3 しきい値アルゴリズム
4.3.1 反復ハードしきい値アルゴリズム(IHT)
4.3.2 反復s-スパースアルゴリズム
4.3.3 圧縮サンプリングマッチング追跡(CoSaMP)
4.4 数値実験
4.5 さらに勉強するために
5. スパースモデリングの歴史
5.1 オッカムの剃刀
5.2 グループテスティング
5.3 l1ノルムによる最適化
5.3.1 信号復元問題
5.3.2 地球物理学
5.3.3 ニューラルネットワーク
5.3.4 統計的学習
5.3.5 信号処理
5.4 自動制御とスパースモデリング
6. 動的システムと最適制御
6.1 動的システム
6.1.1 状態方程式
6.1.2 可制御性と可制御集合
6.2 最適制御
6.3 ロケットの最短時間制御
6.4 さらに勉強するために
7. 動的スパースモデリング
7.1 連続時間信号のノルムとスパース性
7.1.1 Lpノルム
7.1.2 L0ノルムとスパース性
7.2 スパースな制御の工学的な意義
7.3 動的スパースモデリングの定式化
7.4 L0最適制御とL1最適制御の等価性
7.4.1 ポントリャーギンの最小原理
7.4.2 正規化
7.4.3 定理7.1の証明
7.5 スパースモデリングとの関係
7.6 ロケットのスパース最適制御
7.7 離散値制御
7.7.1 絶対値和(SOAV)最適制御
7.7.2 ポントリャーギンの最小原理
7.8 さらに勉強するために
8. 動的スパースモデリングのための数値最適化
8.1 時間軸の離散化
8.2 有限次元最適化問題への帰着
8.3 ADMMによる高速アルゴリズム
8.4 さらに勉強するために
引用・参考文献
演習問題解答
索引
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こずえ
pnictide
株式会社 コロナ社