曹操 卑劣なる聖人 第二巻

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曹操 卑劣なる聖人 第二巻

  • 著者名:王暁磊【著】/後藤裕也【訳】
  • 価格 ¥2,112(本体¥1,920)
  • 合同会社 曹操社(2021/05発売)
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  • ISBN:9784910112015

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内容説明

いよいよ黄巾の乱、勃発! 初陣を飾る

 曹操が一門免職の逆境を乗り越えて官職に復帰したところで黄巾の乱が勃発、賊軍と血みどろの戦闘を繰り広げる。ようやく鎮圧して、済南の相に昇進するも、やむことのない霊帝の享楽、宦官の無法に嫌気が差して致仕。隠棲ののち典軍校尉として復帰したところで、大将軍の何進が暗殺され、都に呼び寄せた董卓が朝廷に牙をむいてくる、曹操の26歳から34歳までを描く。
 袁紹、蹇碩、董卓はもちろん、曹嵩、卞氏、朱儁、袁隗らが登場する。

【著者】
王暁磊
歴史作家。中国在住。『後漢書』、『正史 三国志』、『資治通鑑』はもちろんのこと、曹操に関するあらゆる史料を10年以上にわたり、まさに眼光紙背に徹するまで読み込み、本書を完成させた。曹操の21世紀の代弁者を自任する。

後藤裕也
【監訳、訳】 関西大学非常勤講師。専門は中国近世白話文学。著書に『語り物「三国志」の研究』、『武将で読む三国志演義読本』(共著)、訳書に『中国古典名劇選Ⅱ』(共編訳)、『中国古典名劇選』(共編訳)などがある。

目次

第一章 新たな宮廷闘争
第二章 曹操の目に映る天下
第三章 黄巾の乱の幕開け
第四章 百万人の大造反
第五章 一夜にして将となる
第六章 前線へ、黄巾の乱を鎮圧せよ
第七章 済南の相に昇進、貪官を罷免する
第八章 落胆、官を棄てる
第九章 隠棲の日々
第十章 曹嵩、一億銭で官をあがなう
第十一章 面目を失い、三度目の出仕
第十二章 兵権争奪の渦中へ
第十三章 顕臣を引きずり下ろす
第十四章 霊帝劉宏の亡きあと
第十五章 袁紹の愚策と董卓の上洛
第十六章 皇宮の大虐殺
    主な登場人物
    主な官職
    後漢時代の地図
    後漢時代のの地図
    後漢時代の冀州、青州、 州、豫州、徐州の地図

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つみれ

41
長編三国志小説の第二巻。本作のいいところは、マイナーな人物の数少ないエピソードを膨らませ、さながらオリジナルキャラのように扱い、独特の三国志世界を形成しているところだ。後に別々の勢力に属することになる田豊、蒯越、荀攸の三名が、何進配下として智謀の片鱗を覗かせながら何進を見限り離反していくシーンが実にいい。この3名もそうだが、この小説はメインの登場シーンの前に伏線的にちょい役で登場させる手法をよくとっている。主人公の曹操はずば抜けた素質を持ちながらまだ頼りなさが目立つといった位置づけ。これもなかなか良い。2020/03/24

みや

25
曹操の儀郎就任から董卓が少帝兄弟と洛陽に帰還するまで。このシリーズは一冊読み終えた後の満足度が頗る高い。量も質も圧倒的。第2巻ではとうとう黄巾の乱が始まった!と思ったら意外と呆気なく終わり、詳細に書く箇所や拘りポイントが他の作品と随分違って面白い。今はまだ曹操が若いため、一世代二世代上の人達が中心となる。今後の曹操の行動を知った上で様々な人物の生き方や言葉を吸収する若い曹操を見るのは興味深い。若者に無礼なことを言われても鷹揚に受け入れる朱儁が好き。温厚で純粋な何進も良かった。曹徳と曹純がかわいくて萌える。2020/10/20

だてこ

9
黄巾の乱勃発から宦官大虐殺まで。当時の宮廷の内情がよく分かって面白い。ドロドロだね。何進をバカだけど人情溢れる人物として描いていたのが印象的だった。また、董卓の軍には異民族が多いというのは初めて知った。だから力を持っていたのか。劉備視点の物語では知ることのできない、曹操の物語だからこそ描かれる物事が多くてとても面白かった。2021/01/19

しかおおう

1
黄巾の乱もそりゃ起こるだろうという、暗愚皇帝劉宏が亡くなり、ますます宦官、親族が好き勝手に。皇宮大虐殺については曹操は傍観者的立場。 董卓が現れ(引き込んでしまい)この巻は終わる。 曹操はまだまともな性格ではあるが今後の変容が怖い。 だんだん物語は面白くなってくる。時折出てくる歌(詩)は出典があるんだろうか? 2021/02/25

ぬる燗

1
曹操と言えば三國志に登場し主人公の劉備玄徳のライバル。最近TVで曹操墓について、埋葬品も決して華美なものはなく、衣装も質素で普段着。 2巻では曹操30歳過ぎで宮仕え。時代は後漢の末で宦官が政治を握り腐敗を極めている。才と父のお陰で出世し兵を率いる将軍となっている。三国志の登場人物もそろってきた。いようよこれから大きく歴史が動く気配を感じる。 中国の歴史に登場する人物はすごい。今の中国人にもこんな傑物は存在するんだろうか。日本人も同じだけど。 筆者は中国でも曹操の第一人者の王暁磊氏。これから第3巻に。。。2020/12/16

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