オペラと経済学 - 非合理的な合理性と合理的な非合理性のハーモニー

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オペラと経済学 - 非合理的な合理性と合理的な非合理性のハーモニー

  • 著者名:松本保美
  • 価格 ¥3,740(本体¥3,400)
  • 勁草書房(2021/05発売)
  • ポイント 34pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326550654

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内容説明

早稲田大学「経済学研究」講義録。いくつかのオペラを検討しながら経済学で想定されている考え方との類似点や相違点を分析する。「戦略的意思決定」「人生の意味と目的」「合理的でない選択」「愛国心」などがテーマとなる。昼間の論理整合性を重視する生活に対し、感情を発露し癒しを与える夜のもの、それこそがオペラなのである。

目次

ガイダンス:
講義のアウトライン

第1回:
 「劇場国家」と戦略的意思決定
 「Pagliacci(道化師)」by Leoncavallo

第2回:
 「リアリズム」の経済学的意味 
 「Cavalleria Rusticana(カヴァレリア・ルスチカーナ)」by Mascagni

第3回・第4回:
 「古い価値観と新しい価値観の共存」
 「Die Zauberfloote(魔笛)」by Mozart(1)
 「人生の捉え方」と経済的意思決定 
 「Die Zauberfloote(魔笛)」by Mozart(2)

第5回・第6回:
 「合理性とは何か」 
 「Luciadi Lammermoor(ランメルモールのルチア)」by Donizetti(1)
 「壮大な非効率」 
 「Luciadi Lammermoor(ランメルモールのルチア)」by Donizetti(2)

第7回・第8回:
 「個人的意思と社会的意思」
 「Norma(ノルマ)」by Bellini(1)
 「合理的にはなりえない選択・決断の難しさ」
 「Norma(ノルマ)」by Bellini(2)

第9回・第10回:
 「愛国心」の経済学的意味
 「Nabucco(ナブッコ)」by Verdi(1)
 「民族的偏見」と経済思想 
 「Nabucco(ナブッコ)」by Verdi(2)

第11回・第12回:
 「本能のままに生きる人間」の意思決定
 「Don Giovanni(ドン・ジョヴァンニ)」by Mozart(1)
 「個人の欲望と社会的規制」
 「Don Giovanni(ドン・ジョヴァンニ)」by Mozart(2)

第13回・第14回:
 「享楽的人生」の経済への影響
 「Die Fledermaus(こうもり)」by J.Strauss(1)
 「人生に意味や目的は存在するか」 
 「Die Fledermaus(こうもり)」by J.Strauss(2)

第15回:
 まとめ・評価・他 
 「Rusalka(ルサルカ)」by Dvorak

付録1
 経済学を考え直すために
付録2
 アローの一般可能性定理のヴァリエーション

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

11
これも全部きちんと読んでないけど。講義とってました。著者は一見変わり者(失礼!)だけどとてもいい方でした(小並感)2014/07/21

がっち

2
早稲田大学の講義を収めた本。厚生経済学の見地からみていったのだが、いまいち何がオペラと関係があるのかわからなかった。かと言って又読もうと思わない笑2013/05/22

んぬ

0
先輩に餞別でもらった本。 オペラに見る不合理性から近代経済学の過剰な合理性を批判したりする。 オペラの話の筋を知れるので良い。 でもあんま関係ない気がする笑 アローの一般可能性定理から、合意や選好が必ずしも目的を達せられないという解釈を平易に教えてくれる。 たまたま授業で聞いたことあったが、そのときは証明ばかりでちんぷんかんぷんだったので、読んでよかった。 経済学に対する批判的な態度はいいが、エッセイの底は浅く、遺伝子生物学?っぽい知見からの話は退屈だった。2017/11/04

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