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内容説明
金融システムの問題を論じる際には、程度の差こそあれ金融規制の体系をどのように構築するかが極めて重要な問題となる。また、グローバル化した経済システムのもとでは、国際的な通貨システムや会計システムをどのように制度設計すべきであろうか。本書は、このような問題意識に立脚し、金融システムと金融規制について第一線の経済学者が分析する。
目次
はしがき
第1部 金融システム
第1章 機関銀行の仕組みと戦前日本の金融制度
第2章 金融制度の形成と金融秩序の維持
第3章 資源配分の効率性と所得分配の公正から見た最適通貨圏
第2部 金融危機と金融規制
第4章 金融危機と市場型間接金融
第5章 リーマン・ショック後の金融規制と金融システム
第6章 証券化市場と金融危機後の規制強化
第7章 会計制度の変更の金融機関への影響
※本章は、福岡大学経済学論叢第55巻第3・4号の論文を加筆・修正したものである。
第3部 日本における不良債権問題
第8章 問題企業の復活
第9章 不良債権処理への影響要因について
索引