内容説明
半世紀以上の「皇太子歴」を持ち、エリザベス女王の陰に隠れてきたチャールズ。しかし彼は「高貴なる者の責務」にのっとり、さまざまな慈善・博愛活動、特に環境問題への取り組みに力を入れている。熱帯雨林を守るプロジェクトに尽力し、COPなどで各国の指導者を動かすチャールズ皇太子のすがたを鮮やかに活写する。
目次
はじめに
女王陛下の陰に隠れて
多様な関心のなかで
イギリス王室の伝統のなかで
地球環境問題への関心
チャールズの国際戦略とは
第1章 チャールズ皇太子の社会活動
どん底のなかでの王子の誕生
皇太子への帝王教育
荘厳な叙任式と公務のはじまり
海軍からの除隊と皇太子の「居場所」
皇太子財団(プリンス・トラスト)の立ち上げ
ダイアナ事件と国民へのアピールの開始
皇太子慈善事業財団(プリンス・チャリティーズ)への拡張
第2章 環境問題への関心と取り組み
大西洋の鮭が危ない
さらなる海洋の浄化をめざして
アホウドリを救え!
農業への取り組み─―自然との「調和(ハーモニー)」をめざして
ハイグローヴでの試み
第3章 熱帯雨林プロジェクト――社会的啓蒙活動
熱帯雨林への想い
「すべての生命にとっての真の管理人」に
「持続可能な発展」をめざして
経済界を動かせ
「皇太子熱帯雨林プロジェクト」の創設
いまなぜ「熱帯雨林」なのか?
プロジェクトが掲げる一〇の提言
セレブたちの協力と青少年への教育
『ハーモニー』の刊行
第4章 地球環境と国際政治――国際的啓蒙活動
半世紀で三八九カ国!
熱帯雨林諸国を回る(1)─―アフリカ
熱帯雨林諸国を回る(2)─―ラテンアメリカ
熱帯雨林諸国を回る(3)─―アジア・太平洋
地球環境市民賞の受賞と気候変動問題の「外交化」
バリ・コミュニケの影響力
日本での活動
G20のリーダーたちと
コペンハーゲンでの紛糾
COPの継続と新たな交渉のあり方
スターン卿との連携
P8グループの立ち上げとさらなる挑戦
おわりに
主要参考文献
事項索引
人名索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sakie
AR読書記録