結婚の比較文化

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結婚の比較文化

  • 著者名:小檜山ルイ/北條文緒/東京女子大学女性学研究所
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 勁草書房(2021/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784326652587

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内容説明

この100年の間にすっかり定着したかに見えていた結婚という制度が、今ゆらぎはじめている。離婚・非婚がふえ、なしくずしシングルも増加傾向をたどっている。結婚という制度は、これからどうなっていくのだろうか。各国の結婚事情を詳しく紹介し、結婚の多彩なかたちと意味をトータルに考える。たとえば、アメリカでは96%の人が結婚を望み、90%が結婚する。そのうち半分が離婚するものの、75%は再婚するというデー夕がある。離婚がふえても結婚への執着は減らず、結婚に捨てがたい意味を求めているようだ。中国、韓国、イギリス等の現状も示す。

目次

はじめに

I 統計

第一章 統計に見る結婚・離婚・非婚――六ヵ国(仏・英・米・日・韓・中)比較[杉山明子]
 1 結婚
 2 離婚
 3 非婚
 4 家族・子ども
 5 家族の変容

II 体制と結婚

第二章 アメリカにおける結婚――結婚はなぜ重大なのか[小檜山ルイ]
 1 ピューリタニズムと聖家族
 2 共和制下の秩序と結婚
 3 資本主義と愛

第三章 中国の社会主義制度における婚姻――体制と個人の決断[聶莉莉]
 1 人民公社時代における婚姻
 2 「単位」社会における婚姻
 3 国家と個人のバランス

第四章 韓国における結婚――家父長制社会に生きる[矢野百合子]
 1 伝統社会の家族構造
 2 伝統社会における女性の地位
 3 現代韓国の家族と結婚
 4 法制度・慣習との闘い
 5 北朝鮮における結婚
 6 個を基礎とする社会へ

III 文学に見る結婚

第五章 国家と結婚――一九二〇年代のアメリカ小説にみる[佐藤宏子]
 1 結婚という制度
 2 愛という妙薬
 3 分裂した結末
 4 古い制度の再評価
 5 国家の衰退と結婚
 6 一つのモデルとして

第六章 フランス文学にあらわれた結婚[大島眞木]
 1 フランス文学にあらわれた結婚の条件
 2 結婚以後
 3 歴史的にみたフランスの結婚

IV 結婚への問い

第七章 非婚の理由――百年前のイギリス、そして日本[北條文緒]
 1 ウェディング・ベルが鳴りわたる
 2 「新しい女」は非婚を選ぶ
 3 日本の不婚思想は恨みつらみに始まる

第八章 脱家父長制的結婚モデルを求めて――現代日本社会の情報砂漠を超えるために[加藤春恵子]
 1 パラサイト・シングルの「自由」
 2 「男女平等」の下の家父長制社会
 3 「嫁取婚モデル」からの離陸
 4 高群逸枝「招婿婚モデル」
 5 ボーヴォワールと「自立婚モデル」
 6 『女・エロス』と「事実婚(無届婚)モデル」
 7 情報砂漠を超えて

謝辞――あとがきにかえて
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

timeturner

0
さまざまな分野の講師がそれぞれの専門の立場から見た「結婚」に関する叙述は、導入的なものだけにサワリだけという印象はあるが、多岐にわたっていていて面白く読めた。2009/12/03

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