オーラルヒストリー 日本の行政学

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オーラルヒストリー 日本の行政学

  • 著者名:縣公一郎/稲継裕昭
  • 価格 ¥7,700(本体¥7,000)
  • 勁草書房(2021/05発売)
  • ポイント 70pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326302956

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内容説明

日本の行政学はどのように発展してきたのだろうか。学会を牽引した9人の泰斗は、なぜ行政学を選び、先達からどのような教えを受け、どんな問題意識を持ち、そして実際の行政にどのようにかかわってきたのか。知られざる事実や意外な評価、現在の行政学に感じることなど、大家たちのリアルな姿がオーラルヒストリーで浮かび上がる。

目次

プロローグ[縣公一郎]

1 片岡寛光オーラルヒストリー
 早稲田大学における行政学(1)――東京専門学校時代
 早稲田大学における行政学(2)――昭和八~二四年
 早稲田大学における行政学(3)――昭和二四年以降の新制大学
 修士論文
 アメリカ留学
 政治と行政の二元論
 行政の定義
 公共性と責任
 これからの行政学

2 村松岐夫オーラルヒストリー
 研究者を志した経緯
 助手時代・アメリカ留学
 研究について(1)――京都市政調査
 研究について(2)――政党優位論
 研究について(3)――地方政府の自律性
 研究について(4)――バブル経済の研究・外国との共同プロジェクト
 質疑応答

3 大森彌オーラルヒストリー
 研究者を志した経緯
 日本行政学会
 國學院大学に就職
 アメリカ留学
 研究について(1)――地方自治研究
 研究について(2)――自治体行政学
 研究について(3)――東京大学駒場キャンパス
 研究について(4)――日本官僚制研究
 実務や制度改革との関わり(1)――介護保険制度
 実務や制度改革との関わり(2)――都区制度改革
 実務や制度改革との関わり(3)――埼玉県政
 教育と研究の関係について

4 中邨章オーラルヒストリー
 政治・行政学者への道(1)――関西学院大学からアメリカ留学
 政治・行政学者への道(2)――カリフォルニア大学バークレー
 政治・行政学者への道(3)――修士課程(サンノゼ州立大学)
 政治・行政学者への道(4)――博士課程(南カリフォルニア大学大学院)
 明治大学就職と都市計画行政研究
 国際学会への参加と活動
 明治大学専門職大学院設立
 質疑応答

5 今村都南雄オーラルヒストリー
 中央大学における行政学の系譜・中央大学に関係する研究者との交流
 行政学研究の歩み(1)――行政学理論
 行政学研究の歩み(2)――公共政策研究
 行政学研究の歩み(3)――政府体系論と地方自治
 行政管理研究センター・地方自治総合研究所との関係
 官公庁との関係
 行政学者とその政治的スタンスについて
 行政学の普遍性とは
 行政学の将来

6 水谷三公オーラルヒストリー
 文体と思考様式
 研究者を志した経緯(1)――学部での生活
 研究者を志した経緯(2)――助手就任の経緯
 研究者を志した経緯(3)――辻清明先生について
 研究者を志した経緯(4)――助手時代
 研究について(1)――英国留学と『英国貴族と近代』
 研究について(2)――『官僚の風貌』『江戸の役人事情』
 研究について(3)――『貴族の風景』『将軍の庭』
 研究について(4)――『江戸は夢か』
 研究について(5)――『ラスキとその仲間』
 研究について(6)――王制
 研究について(7)――日本の通史
 質疑応答

7 水口憲人オーラルヒストリー
 後知恵的自己規定
 影響を受けた私より年配の人々
 著作について
 現在の行政学について
 大阪市政研究所・神戸市史編集委員会
 関西行政学研究会
 行政学の制度化
 質疑応答

8 橋本信之オーラルヒストリー
 研究者を志した経緯(1)――大学院での研究生活
ほか