日本の対中ODA外交 - 利益・パワー・価値のダイナミズム

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日本の対中ODA外交 - 利益・パワー・価値のダイナミズム

  • 著者名:徐顕芬
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  • 勁草書房(2021/05発売)
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  • ISBN:9784326348916

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内容説明

本書は対中ODAを事例として、日本にとってのODAの政策効果を政治学的分析、機能的分析に見極める。またODAが援助・貿易・投資の三位一体の経済関係構築の「梃子」となったこと、従来になく複合的な分析(ODAを広義の「制裁」に使うネガティブ・アプローチ、「感情」と「イメージ」の問題)を分析対象に加えたこと、等を特徴とする。

目次

「現代中国地域研究叢書」刊行にあたって[天児慧]

序章 政府開発援助と外交力強化

第1章 日本の対中ODAの開始
 はじめに
 第1節 中国の円借款受入の政策決定
 第2節 日本の対中ODAの供与方針の決定
 第3節 日中双方の約束事
 第4節 ODA時代の起点における日中関係
 小括

第2章 日本の対中ODAの全体像
 はじめに
 第1節 「援助大国」日本
 第2節 日本の対中ODA
 第3節 日本の対中ODAの位置付け
 小括

第3章 日本の対中ODAの政策目的
 はじめに
 第1節 ODAは重要な対外政策手段である
 第2節 日本のODAの政策目的
 第3節 対中ODAの政策目的
 小括

第4章 経済的相互依存関係の構築
 はじめに
 第1節 経済成長・福祉向上の促進効果
 第2節 日中経済的相互依存の構造の形成
 第3節 政治へのインプリケーション
 小括

第5章 国際システムへの組み込み戦略
 はじめに
 第1節 改革・開放路線の安定化
 第2節 「中国を孤立させない」――天安門事件を事例として
 第3節 中国の「責任ある大国」とする自覚の促進
 小括

第6章 ODAのネガティブ・リンケージの発動とその限界
 はじめに
 第1節 ODAのネガティブ・リンケージの発動条件
 第2節 中国の核実験に対する日本の無償資金協力の原則凍結
 第3節 ODAのネガティブ・リンケージの限界
 小括

第7章 ODAと友好感情
 はじめに
 第1節 相互疎通の時代(1980年代)
 第2節 「核」と「歴史」をめぐるナショナリズムの衝突(1990年代半ば)
 第3節 ODAと感謝,歴史との錯綜(1990年代末から2000年代前半にかけて)
 小括

終章 ODAの対外政策効果の持続性

参考資料・文献
日本の対中ODA年表(1978~2008年)
あとがき
初出一覧
索引

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