伝えるための心理統計 - 効果量・信頼区間・検定力

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伝えるための心理統計 - 効果量・信頼区間・検定力

  • 著者名:大久保街亜/岡田謙介
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 勁草書房(2021/05発売)
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  • ISBN:9784326250721

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内容説明

「科学的研究で重要なのは有意かどうかである」というこれまでの傾向に対し、統計改革と呼ばれる新たな運動が起きている。本書はこの運動に焦点を当て、今後の研究に求められるデータの示し方を丁寧に解説。医学・教育学・社会学など、心理学以外の多くの他分野にも役立つ内容で、本書を読み進めることで必ず理解が深まる、これからの研究者必携の書。

目次

まえがき

第I部 背景と歴史

第1章 心理統計における新展開:統計改革がはじまった
 1.1 Cohen(1994)
 1.2 心理学における統計改革
 1.3 さまざまな分野における統計改革
 1.4 日本における統計改革
 1.5 統計改革の現状と将来
 1.6 まとめ

第2章 帰無仮説検定:その論理と問題点
 2.1 「有意」の誕生
 2.2 帰無仮説検定の論理
 2.3 帰無仮説検定の問題点
 2.4 帰無仮説検定を擁護する
 2.5 まとめ

第II部 理論と実践

第3章 効果量:効果の大きさを表現する
 3.1 効果量とは
 3.2 d族の効果量
 3.3 r族の効果量
 3.4 効果量の解釈
 3.5 ノンパラメトリックな効果量
 3.6 元の測定単位での効果量
 3.7 効果量を求める(実践編)
 3.8 まとめ

第4章 信頼区間:区間推定と図の力
 4.1 検定と推定
 4.2 母平均の信頼区間
 4.3 頻度の信頼区間
 4.4 相関係数の信頼区間
 4.5 回帰分析の信頼区間
 4.6 効果量の信頼区間
 4.7 図の力
 4.8 まとめ

第5章 検定力:研究の信頼性と経済性を高めるために
 5.1 検定力とは何か?
 5.2 なぜ検定力を分析するか?
 5.3 検定力と標本サイズ
 5.4 高すぎる検定力・低すぎる検定力
 5.5 適切な検定力
 5.6 さまざまな検定力分析
 5.7 まとめ

第6章 さらなる改革に向けて
 6.1 メタ分析
 6.2 ベイズ統計学によるアプローチ
 6.3 prep

付録:R プログラム
 第3章のRプログラム
 第4章のRプログラム
 第5章のRプログラム
 第6章のRプログラム

あとがき
参考文献
索引

コラム
 コラム1:統計的有意性と臨床的意義
 コラム2:Fisher vs. Neyman & Pearson
 コラム3:有意水準ではなく,正確なp値を報告しよう
 コラム4:Stiglerの法則
 コラム5:標準偏差と標準誤差
 コラム6:白衣の天使と円グラフ
 コラム7:マジカルナンバー20±10
 コラム8:Fisherの抱えていた矛盾

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろか

4
意欲作!ていねいな作りだが、ある程度統計の知識は必要だろう2012/03/18

Atsumi_SAKURADA

2
心理学(だけではないけど)で長らくお世話になってきたあの分析やその分析を打ち立てた統計学者たちが、その頃すでに「恣意的に設定した水準で有意かどうかに拘泥したって仕方ないぞ」とおっしゃっていたことを、いい加減、心理学研究でも踏襲しましょうと米国で起こった流れに、本邦でもちゃんと乗りましょう、解説しますよ――という至極、親切な本です。普及してる統計ソフトの仕様変更も、この統計改革において影響が大きそうです。2019/08/27

畳屋民也

1
検定結果だけで判断するとなぜ危険か、 信頼区間・効果量・検定力を添えるとなぜ良いのかを解説した良書。 昨今では心理学や医療・生態学などの分野で論文のガイドラインが見直され、信頼区間や効果量の掲載も求められるようになってきているとのこと。 統計の使い方が一通りわかってきた人は是非読んでみるべき。 少々難しい数式も出てくるが、信頼区間や効果量の具体的な計算方法がほとんどなので、適宜飛ばして読んで問題ない。2022/04/16

好奇心の横断歩道を渡る!

1
心理学・医学・社会学などの論文を読む時に役立ちそうな、統計の話。導出の部分はすっ飛ばされているので、統計の教科書ではなく、実験のデータの統計的解釈の仕方とかそういう感じ。p値と効果量と信頼区間全てを探す様になりました。前提を意識することと、その処理の手法でわかる事をセットで覚えていきたい。何度も読み返す予定。2020/12/28

こひた

1
門外漢すぎて、残念ながら伝わりませんでした。専門用語に対する最低限の説明はほしかった。ただ、昨今は映像化されて動くグラフなど、専門外の人間に影響力のある(そして無論誤解しやすくもなりうる)統計利用が増えている。伝わりやすさとデータの妥当性や正確性を両立させる、手法部分の動向紹介は意義のある著作活動だと感じました。2012/05/01

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