複雑性の世界 - 「テロの世紀」と日本

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複雑性の世界 - 「テロの世紀」と日本

  • 著者名:田中明彦
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 勁草書房(2021/05発売)
  • ポイント 24pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326351312

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内容説明

9.11同時多発テロや北朝鮮との国交正常化問題を通して、日本では今、かつてないほどに外交問題への関心が高まっている。しかし、報道によって事実そのものは知っていても、それが何を意味するのか、なぜそうなったのか、これからどうなるのかということは、なかなか見えないのが多くの人の実感ではないだろうか。本書は、著者が新聞や総合雑誌に発表してきた2001年から現在までの時事評論を集めたものである。個々の分析はすべて、世界システムに関する著者の一貫したビジョンに支えられている。具体的な政治情勢に密着しながら、

目次

I 小泉外交の出発 二〇〇一年二月~八月

「えひめ丸事件」と森首相
森政権の政治の空白
小泉政権は「永田町の論理」」と訣別できるか
田中眞紀子外相は早く辞任すべきだ
小泉内閣は本格政権を目指せ
東アジア外交をいかに再構築するか

II 9・11テロの衝撃 二〇〇一年九月~一一月

テロ事件は何を意味するのか
テロとの「戦争」で日本は何をなすべきか
集団的安全保障のための戦い
外交体制を早急に整備せよ
トニー・ブレアの「戦後構想」に学べ
テロと「新しい中世」

III 複雑化する現代外交 二〇〇一年一一月~二〇〇二年七月

現代外交における日本の課題
近隣外交にもフォーカスを
東アジアの共同体構想
大統領的な小泉内閣
二一世紀はテロリズムの世紀か
小泉外交一年の業績
瀋陽事件の残した問題点
外務省改革の根本問題とは

IV イラクと北朝鮮 二〇〇二年八月~二〇〇三年三月

超大国アメリカの行方
米国、イラク攻撃三つのシナリオ
小泉首相訪朝の意味と課題
今は北朝鮮を試す時期だ
国際政治の嵐に備えよ
イラク攻撃と国際社会
武力行使の「比較考量」

V 世界システムと安全保障

二一世紀に向けての安全保障
現在の世界システムと安全保障

あとがき
初出一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

denken

0
小泉内閣の時期における国際政治の解説。ほとんどは時事的具体的なことを解説。ただし5章は抽象的であり難易度が少しあがる。9.11テロが世界を変えた。パレスチナのテロは交渉可能だが,このテロには交渉可能性が存在しない。個人的に注目したのは,イラク攻撃肯定論。つまりはアメリカを支持することが日本の国益だ,と。瀋陽事件のような個人的に忘却の彼方に行ってしまった事件を復習できたのも収穫。2010/02/10

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