内容説明
9.11同時多発テロや北朝鮮との国交正常化問題を通して、日本では今、かつてないほどに外交問題への関心が高まっている。しかし、報道によって事実そのものは知っていても、それが何を意味するのか、なぜそうなったのか、これからどうなるのかということは、なかなか見えないのが多くの人の実感ではないだろうか。本書は、著者が新聞や総合雑誌に発表してきた2001年から現在までの時事評論を集めたものである。個々の分析はすべて、世界システムに関する著者の一貫したビジョンに支えられている。具体的な政治情勢に密着しながら、
目次
I 小泉外交の出発 二〇〇一年二月~八月
「えひめ丸事件」と森首相
森政権の政治の空白
小泉政権は「永田町の論理」」と訣別できるか
田中眞紀子外相は早く辞任すべきだ
小泉内閣は本格政権を目指せ
東アジア外交をいかに再構築するか
II 9・11テロの衝撃 二〇〇一年九月~一一月
テロ事件は何を意味するのか
テロとの「戦争」で日本は何をなすべきか
集団的安全保障のための戦い
外交体制を早急に整備せよ
トニー・ブレアの「戦後構想」に学べ
テロと「新しい中世」
III 複雑化する現代外交 二〇〇一年一一月~二〇〇二年七月
現代外交における日本の課題
近隣外交にもフォーカスを
東アジアの共同体構想
大統領的な小泉内閣
二一世紀はテロリズムの世紀か
小泉外交一年の業績
瀋陽事件の残した問題点
外務省改革の根本問題とは
IV イラクと北朝鮮 二〇〇二年八月~二〇〇三年三月
超大国アメリカの行方
米国、イラク攻撃三つのシナリオ
小泉首相訪朝の意味と課題
今は北朝鮮を試す時期だ
国際政治の嵐に備えよ
イラク攻撃と国際社会
武力行使の「比較考量」
V 世界システムと安全保障
二一世紀に向けての安全保障
現在の世界システムと安全保障
あとがき
初出一覧
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