目次
隅田川のほとり
病気を友として
『猿飛佐助』のころ
孤独な少年
あこがれの避暑
インテリになりたい
大震災は私を変えた
社会学への開眼
ぬかるみの中の青春
なじめなかった高校生活〔ほか〕
著者等紹介
清水幾太郎[シミズイクタロウ]
1907~1988。東京都生まれ。社会学者、評論家。東京帝国大学卒業後、オーギュスト・コントの研究が世に認められ、社会学者、評論家としての道を歩む。戦後の講和問題、内灘・砂川の基地反対運動、安保反対運動など、平和主義、民主主義の指導者となる。戦後、二十世紀研究所、平和問題談話会、現代思想研究会などを組織し、日本の社会学研究に大きな影響を与える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
8
新刊棚より拝借。高校時代の著者。高校時代は評者に似ている部分もあるが、さすがに、今の評者にはない、読書会というものには心ゆすぶられた。99頁~書かれている箇所で、著者が高校時代といえば、治安維持法とか、関東大震災とか、それぐらいになりそうだ。結構、当時の高校生は議論ができたのだろうか。今の高校生は、いや、大学生といえども、読書習慣や、読書会などというのは、せいぜい、ゼミナールぐらいだろうと思う。議論に負ける、とか、評者の学部時代も意外に、今と違って、世間知らずのナイーヴなやつだったのを思い出した。2013/06/23
順子
4
既読の登録が少ないけどお勧めです。著者は社会学者でその考え方には賛否ありますが、内容は生い立ちと若い日々の生活。そして幼い頃から老成するまで本が著者に与えた影響についての描写が良いです。本を「書物」と表現しているのもグッときます。「書物は、現実の私が生きている世界とは別の、もう一つの世界を私に見せてくれます。(中略)書物は、当時の私にとってだけでなく、今日も、いや永遠に、凡ての人々にとって、このような機能を営んでいるのです。」そして後半、本は使ってこそのものだと。関東大震災や戦争の記録も読む価値ありです。2025/03/26
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