〈知〉とグローバル化 - 中世ヨーロッパから見た現代世界

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〈知〉とグローバル化 - 中世ヨーロッパから見た現代世界

  • 著者名:高山博
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 勁草書房(2021/05発売)
  • ポイント 24pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326248339

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内容説明

気鋭の歴史学者による初の評論集。シチリア王国を専門とし、中世地中海世界を舞台に異文化の接触と共存を論じてきた著者は、歴史学者としての視点から、現代世界のグローバル化についても積極的な提言を行っている。本書はその思索の全体像を示す。

目次

はしがき

I グローバル化と歴史学

グローバル化する世界

グローバル化時代 国家の役割

学問としての歴史学

歴史認識の枠組み

II 中世ヨーロッパ世界

神秘の中世王国

中世シチリアの三言語併存状況

中世シチリアのノルマン王と官僚、貴族たち

シチリア紀行

フランス中世における地域と国家──国家的枠組みの変遷

III 日本の高等教育

グローバル化と日本の高等教育

東京大学をどう変えるのか

〈知〉の世界を貫く二つの原理

世界中のライバルと競争しなさい

日本の大学でエリート教育は可能か

日本の〈知〉のゆくえ

「大学」を取り戻そう

グローバル化の波「個人」へ

あとがき
初出一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Go Extreme

2
9.11同時多発テロ ニューヨーク世界貿易センタービル崩壊 国防総省への攻撃 約3000人の犠牲者 アメリカ国民の意識変化 アメリカ政府の方針転換 他国への先制攻撃 イラク攻撃を巡る対立 国連の弱点露呈 突出した軍事力を持つアメリカの意思 国際関係破壊 国際秩序維持システムの破壊 人情報資本の移動 情報伝達速度の向上 インターネットの成立拡大 国民国家の変化 主権と領土の掘り崩し 国家の権力装置の組み替え グローバルな企業や非国家組織の力 既存の国家の役割喪失 ネイションとナショナリズム 民族紛争の勃発2025/05/15

すがの

1
03年刊。筆者は、現役の西洋史家のうち、一流と呼ばれるべき人のひとり。専門は中世シチリア史であり、シチリアで文化的接触が恒常的に行われていたさまから、グローバリゼーションへの関心も強い。本書は、筆者がさまざまな媒体で執筆した記事を一冊にまとめたもの。提唱以来、毀誉褒貶の甚だしい「ハードアカデミズム」論についての言及も多い。/日本のグローバル知識人が03年現在、どのような現状認識、未来像を描いていたのか、という目線で読んだ。正直のところ、あまり賛意はない。2016/11/28

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