内容説明
現代社会における組織とは何か。3.11、超高齢社会、グローバリゼーション──社会の仕組みが大きく変わりつつある今、向き合う知的な体系、学問も変わらざるを得ない。私企業のみを研究の中心としてきた従来の経営学を超え、政府、自治体、病院、福祉施設、労働組合、NPO等も対象とした、新しい体系を組織論第一人者が打ち立てる。
目次
はじめに
第1章 組織論の現在
1.組織とは何か
2.組織論とは何か
3.モダンの組織論
4.近代化,合理化,そして組織化
5.ビュロクラシ―の逆説
6.デモクラシーとの二人三脚
7.モダンの組織(ビュロクラシ―・システム)の動揺,批判,そして限界
8.ポスト・モダンの組織論
9.なぜポスト・モダン組織に至ったか
10.ポスト・モダン組織を超えて
第2章 組織デザイン
1.システムとしての組織
2.オープン・システムという前提
3.組織均衡
4.システムのための与件
5.組織とは何か
6.サイズ
7.肥大化と硬直化
8.ネットワークによるシステム構築
9.ネットワーク組織の限界
10.組織の多様性
11.要約
第3章 マネジメント─ビュロクラシーの効用と限界
1.その組織は,なぜそこにあるのか
2.ビュロクラシ―とは何か
3.ヒエラルキー構造
4.統制システム
5.管理者の役割
6.スタッフとライン
7.トップ・マネジメント
8.要約
第4章 起業と組織化
1.組織における運動の位置づけ
2.アソシエーション
3.アントレプレナー(起業家)
4.運動からの逸脱
5.組織化
6.組織化の経過
7.組織化以後
8.カリスマ
9.カリスマの限界と退場
10.要約
第5章 環境適合と戦略
1.環境と組織
2.境界
3.境界担当者
4.ルース・カップリング
5.環境
6.技術環境と政治環境
7.技術決定論の立場
8.タスク環境と一般環境
9.環境適合
10.戦略
11.戦略の限界
12.要約
第6章 制度,慣性,淘汰
1.制度とは何か
2.技術的環境との対比
3.理論的枠組み
4.慣性の法則
5.ポピュレーション・エコロジー(群生態学)の立場
6.批判的検討
7.淘汰
8.要約
第7章 組織における合理と非合理
1.合理性は成り立つか
2.ビュロクラシ―・システムの動揺
3.合理性を疑う
4.基本的な考え方
5.3つの視点の比較
6.合理性への疑念
7.人間という非合理
8.限定された合理性
9.散在する合理性
10.非合理の由来
11.行為モデル
12.ゴミ箱モデル
13.パワー論の立場
14.デザイン論の限界
15.合理性再考
16.要約
第8章 コミュニケーションと意思決定
1.コミュニケーション・モデル
2.伝達障害
3.コミュニケーション回路
4.インフォーマル・コミュニケーション
5.インターネット・コミュニケーション
6.意思決定
7.ルーティンと意思決定
8.合意形成は可能か
9.参加
10.意思決定過程
11.意思決定の工学
12.会議と委員会
13.意思決定の限界
14.意思決定の病理
15.要約
第9章 コンフリクトとパワー・ポリティクス
1.コンフリクトの由来
2.コンフリクトの評価
3.対人間コンフリクト
4.集団間コンフリクト
5.コンフリクト・マネジメントの実際
6.パワー関係
7.資源の確保
8.パワーゲーム・モデル
9.パワー・ポリティクス
10.パワー戦略
11.権威の賦与とポリティクスのルール化
12.組織間関係
13.要約
第10章 職場集団とリーダーシップ
1.集団の形成
2.職場集団
3.インフォーマル集団の働き
ほか
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