内容説明
歴史を書き換える試み。
古事記・日本書紀に書かれていた史実を読み解く。
古事記や日本書紀の記述を神話だからとして歴史から切り離し、土器や古墳などを文字に書かれたものではないからとして軽視してきた従来の日本古代史は、歴史の実像を描くことができずにいた。
本書は、そうした戦後の唯物史観からは絶対に見えてこない、歴史の実像に迫る試みである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
軍縮地球市民shinshin
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最近発表している著者の日本古代史の説をまとめた本。サラリと書かれているので詳細は各章をメインに書いた単著を読んだほうがよい。著者の節は、関東から九州、さらに大和に朝廷が移ったとするもの。その根拠が縄文遺跡が圧倒的に東・北日本に多いから。つまりそれだけ縄文において日本の中心は東日本にあったというもの。この仮説は非常に面白いと感じた。ただ神武天皇から9代までは存在せず、10代崇神天皇が初代であるとか、これは津田左右吉あたりも言っていたような。ユダヤ人秦氏が来日したとか、雄略天皇は大陸系だとか容易には首肯できな2021/07/22