文春文庫<br> 正しい女たち

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紙書籍版価格 ¥693
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文春文庫
正しい女たち

  • 著者名:千早茜【著】
  • 価格 ¥690(本体¥628)
  • 文藝春秋(2021/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167916879

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内容説明

容姿や年齢、結婚、セックス、お金とプライド…
本音の見えづらい関心事を正しい姿という共通のモチーフで鮮やかに切り取る短編集。

不倫に悩む親友にわたしがしたこと(「温室の友情」)、
同じマンションに住む女に惹きつけられる男(「偽物のセックス」)、
残り少ない日を過ごす夫婦の姿(「幸福な離婚」)――。
偏見や差別、セックス、結婚、プライド、老いなど、
口にせずとも誰もが気になる最大の関心事を、正しさをモチーフに鮮やかに描く短編集。

解説・桐野夏生

※この電子書籍は2018年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じいじ

105
この作家の人物描写には、独特のものが感じられてとても好きである。世間には、むやみやたらとタチの悪い「先生」と呼ばれる輩がはびこっているようだ。国民の健康をあずかる医師は大方よしとして、政治家までもが「先生」と呼ばれるのは、いささか行き過ぎであり腹も立つが…。読み終えて、6篇の短篇にかぶされた「正しい女たち」のタイトルの「妙」が甦ってきた。2021/05/25

まさきち

73
それぞれの女性が各々の信念に従い、色々な状況の下で生きていく姿を描いた短編集。各編の関わりが微妙にかいまみれたのも楽しみの一つでした。2021/06/05

佐島楓

69
正確には「正しいと思っている女たち」に近いか。そもそも、正しさとは何だろう。みな自分の正義感に沿って生活しているのだから、そこに齟齬が生まれる。最適解など、誰に決められるものでもない。すべて結果論に過ぎない。そんなことを自分のなかで考えてしまう。2021/05/21

TANIZAKI

54
『偽物のセックス』508号室の女は、夫とのセックスが騒々しいと壁を叩かれる。夫とセックスするのは正しいのにふしだらと言われ屁理屈を感ずる。女は自らの欲望に対し迷いもなく当たり前と考える。まっとうだがどこか狂気じみている。女の眼は怖い、でも男を惑わす。隣室の男が女に迫ると婚姻による正しいセックスを求める。何が正しくて何が正しくないのか、夫婦の行為などつまらない、逸脱こそが真の興奮があると男は混乱するが、妻との正しいセックスで妻が濡れ甘い声をだす。常に見落としがちな普通のセックス。そこには本物のセックスがある2021/05/25

annzuhime

52
正しさとはなんなのか。自分の信念は他の人にしてみたらただの狂気なのかもしれない。女たちの歪んだ正しさ。どれもどこかおかしいと不安になりつつ、小さな棘がチクチク刺さるような印象。ラストにあの話を持ってくるところがまた歪んでて怖い。2021/05/29

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