新・階級闘争論 暴走するメディア・SNS

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新・階級闘争論 暴走するメディア・SNS

  • 著者名:門田隆将
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • ワック(2021/04発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784898318416

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内容説明

「何か」がおかしい。でも、その「何か」がわからない。
そんな思いを持つ人が増えている。

しかし、そんな方には「今が歴史の岐路」という認識をぜひ持ってほしい。自分の身のまわりだけではなく、ずっとずっと広い視野で、客観的に大きく物事を捉えると何が見えるのか。そんな思いで書かれたのが本書である。

森喜朗元首相が“切り貼り”で全く正反対の発言内容にされて“集団リンチ”となり、世界中から糾弾を受けて五輪組織委員会の会長の座を追われた。また接待を受けた元総務省の女性内閣広報官も、SNSで袋叩きに遭って職を去った。

そして、本来、五輪とはアスリートのために存在するものなのに、まったくスポーツと関係のない左派勢力によってオリンピック中止が叫ばれる。この人たちは、極限まで努力を続けてきたアスリートたちの想いを知っているのだろうか。

競泳の池江璃花子選手が奇跡の復活劇で見せた涙を見るまでもなく、アスリートたちの想いにできるだけ応えてあげたいと思うのが人間の情ではないだろうか。

しかし、そんなものを否定する冷ややかな破壊的活動が展開されている。あらゆるものが不満の材料にされ、気がつかないうちに自分が不利益、差別、理不尽な現象などの「被害者である」との認識を受えつけられ、社会への不満の“塊”となっているのである。

日本だけでなく、海外でも米国のジョージ・フロイド事件以後の激しい人種差別闘争、大統領選で見えた不正疑惑の数々、またフランスで起こった「キャンセルカルチャー」の凄まじい実態…等、世界がその只中にある。

これは、性別、収入、学歴、人種、性的指向、職業、価値観……等々、人間の持っているあらゆる「差異」を強調してつくり上げられた、本来は存在しない「階級」「階層」による“新・階級闘争”なのである。

たとえ小さく些細なものでも、そこにある「差異」をことさら強調することによって“差別の被害者”を生み出し、それに対する「不満」を利用して、本来はあり得ない一種の「階級闘争」に知らぬ間に私たちは持っていかれているのである。「上級国民」などという言葉は象徴的だ。

21世紀の現在、20世紀の一時期を席捲した「階級闘争」が姿を変えて世界を覆い始めているのだ。ネットのSNS(交流サイト)という、歴史上かつてなかった「情報伝達手段」で巻き起こっているこの「革命」の正体を知り、これに躍らされることなく、「全体主義」勢力に立ち向かう――その重要性を筆者は説いている。本書は「本当の自由とは何か」を考えるための「バイブル」である。

<目 次>
序 章 「メディアリンチ」吊るし上げ時代
第1章 SNSの標的になった人々
第2章 コロナで焼け太る習近平と官僚
第3章 メディアの「反日」が止まらない
第4章 司法は国民の敵か味方か
第5章 緊迫する世界と平和ボケ日本
第6章 妄想する韓国・戦う台湾
第7章 日本人の矜持を取り戻せ
終 章 子や孫の命をどう守るか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TakaUP48

38
森喜朗氏の饒舌な一言から端を発し角度をかけられた話題は、新・階級闘争の一例という。些細なものでも「差異」を強調し”差別被害者”を生み出して「不満」を利用し、本来はあり得ない一種の「階級闘争」に持ち込む新しい闘い方。別な言い方で阿比留氏は「気に入らない相手の些細な非を拡大鏡で大きくし、血祭りにあげる集団リンチ、限度のないいじめ」だという。最近のマスコミやSNSや団体、某国の反応が異常に感じる。自分のミスは認めず、反撃の弱い団体への批判はドンドンやり、嫌がらせや報復をする国や団体には同じことでも口を閉じる。2021/05/31

ochatomo

9
月刊WiLL連載を加筆再構成と序章終章書下ろし 「決して自分が血を浴びるような強大な権力とは戦わない」マスコミ 「偉大なる中華民族の復興を果たす」スローガンの下、習金平氏は2049年を目指しており、日本はアジア版NATOを創設して集団的自衛権の抑止力で平和を守ることが必須とする 憲法改正案「日本国民は、正義と秩序を基調とする国政平和を誠実に希求する。わが国は、国際平和の維持と国民の生命・財産および領土を守るために自衛隊を保有し、いかなる国の侵略も干渉も許さず、永久に独立を保持する」 2021刊2021/12/15

tomo

9
☆☆☆☆ 些細な違いをメディアやSNSでことさら煽って、新たな階級闘争に持ち込む手法に納得。けどそこに持ち込むのは、左翼や共産主義団体ではなく、いわゆるデュープス(共産主義者ではないのに、意図せず彼らと同じ主張をするおバカさん)と呼ばれる、一見いいヒトに思える正義の主張をする大勢・企業(ウチもそうですが…)に問題があると思う。常識の欠如した官僚裁判官、日弁連、朝日新聞を始めとする反日メディアやジャーナリストたちへ、怒りを通り越して嘲りのひとこと。ああ、まだそんなことをやっているのか…2021/05/09

depo

6
図書館本。森喜朗氏の発言の一部を取り出し、徹底的に批判し、森氏を批判だけでなく、政権の批判にまでもっていこうとする。これに反して張本氏の女子ボクシングに対する発言には、森氏に対するような批判はしない。政権批判に繋がる場合とそうでない場合とのダブルスタンダードが酷すぎる。2021/08/26

Ukyoaki

5
朝日新聞や各テレビ局の批判的な記述は興味深い.少し古い内容だが,ウクライナの状況などがある現在,十分に参考なると思う.2022/05/24

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