内容説明
恥じらいながら、生まれたばかりの透明な素肌を露にする愛の女神ヴィーナス、恍惚としてひとり横たわるマグダラのマリア、近代をとりこにした東洋の女奴隷たちの妖艶な姿態―西洋美術の世界を彩る美しいヌードが大集結。性のモラルの厳しいキリスト教社会で裸体を描くことがどうして可能だったのか? その多くが神話や聖書を題材とするのはなぜか? ボッティチェッリ描くヴィーナスのお腹が膨らんでいるわけは? いくつかの鍵を用いて読み解くと、魅惑的な姿に秘められた謎があざやかに浮かびあがる。カラー多数。200点以上の図版とともに楽しくアートの世界へ誘う極上の美術案内。
目次
はじめに
第一章 ヴィーナス──官能の支配者
ヴィーナスの誕生
よみがえった太古の美神
女神の花園
愛のアレゴリー
「横たわるヴィーナス」の系譜
ヴィーナスとアドニス──薔薇を染める血
第二章 官能なる神話の世界
クピド──私たちの悩みのタネ
ゼウスの愛人たち
アポロンとダフネ──逃げる女
アモールとプシュケー──逃げる男
奪われる愛
第三章 画家たちの愛
ピュグマリオン──自らの作品に恋した男
ファム・ファタル──画家に人気の悪女たち
イヴとパンドラ──ふたりの最大のファム・ファタル
ラファエル前派の女たち
画家とモデルの愛憎劇
第四章 かけひき──キスから結婚まで
キス──恋のはじまり
ラヴ・レター
美女の条件
結婚のあるべき姿
結婚の実際──貞潔と年齢差カップル
第五章 秘めごと──ポルノグラフィー、不倫と売春
夫婦の営みとポルノグラフィー
描かれた睦みごと
愛欲のシンボルとアレゴリー
不倫
売春
マグダラのマリア──悔い改める娼婦
第六章 さまざまな官能芸術──同性愛・愛の終わり・昇華された愛
同性愛
近親相姦
愛が冷める時──心変わりと嫉妬
永遠の愛──愛の昇華
主要参考文献
索引
感想・レビュー
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青蓮
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