宝島社文庫<br> 辰巳センセイの文学教室 上 「羅生門」と炎上姫

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宝島社文庫
辰巳センセイの文学教室 上 「羅生門」と炎上姫

  • 著者名:瀬川雅峰【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 宝島社(2021/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784299016393

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内容説明

応募総数10,332作品。第8回ネット小説大賞受賞作!

辰巳祐司は国語科のセンセイ。ゆえに言葉で、こじれた心と謎を解く。彼は校内の階段で負傷した女生徒を見つける。彼女はなんらかのトラブルに巻き込まれて階段から落ちてしまったようだが……。
事情を調べていくうちに見えてくる、複雑な恋愛模様や家庭事情。それはどこか、森鴎外の『舞姫』のストーリーと重なっていく。
教科書に載っている日本の名作文学と高校生活がリンクする青春恋愛ミステリー。

<WEBにおいて読者より寄せられた声>

●お話を読んで、本気で泣いて感動しました。本気で泣いたのは数年ぶりです。
●色んな小説を読んできましたが、「小説家になろう」の内外問わず、おすすめできる作品を教えてくれと言われれば、全く全ての自信を持ってこの作品を紹介します。
●開幕早々階段の踊り場で、血まみれで横たわる女生徒。 駆けつける辰巳先生。
ここから始まるお話で、まさか後半ボロボロと泣いている自分がいるとは想像もできませんでした。
●本作のヒロインたちが心に抱いた透き通った恋心は、読み手の心を揺らします。心が揺らされたのなら、それはもう、この物語に「恋」をしているといってもいいのかもしれません。
●誰もが経験する学校という環境を題材にし、現実に起こりえる物語だからこそ――感情移入しながら読み進め、同じ目線・等身大の世界を楽しめると思います!
●辰巳先生から授業を受けた生徒たちも、私と同じように心揺れ、人生を重ね、前を向いて歩むことを学んでいったのだろうと思う。
そして本書を読み進めるうち、そうした生徒たちの姿に、私はまた、自分の人生を重ね、心の底から応援せずにはいられなかった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

58
『舞姫』『羅生門』『竹取物語』の授業を生徒たちと一緒に受けながら辰巳センセイの優しさと小さな謎解きを楽しむ作品。高校の担任の先生ってこんなに親切だったかなあ、と遠い記憶を手繰るがどうしても高校二年生の時の担任が思い出せない恩知らずな読者である。辰巳センセイと咲耶の関係はどうなるのか、辰巳センセイの過去はどんなものなのかを気にしつつ下巻に進もう。2022/08/24

鍵ちゃん

45
辰巳祐司は国語科の先生。故に言葉で、こじれた心と謎を解く。彼は校内の階段で負傷した女子生徒を見つける。彼女は何らかのトラブルに巻き込まれて階段から落ちてしまったようだが。事情を調べていくうちに見えてくる、複雑な恋愛模様や家庭事情。それはどこか、森鴎外の「舞姫亅のストーリーと重なっていく。教科書に載っている日本の名作文学と高校生活がリンクする。最初は話が軽すぎて投げ出したくなったが、「舞姫亅「羅生門亅「竹取物語亅の話と辰巳先生と円城咲耶、それを取り巻く周りの話が交差して、交差して吸い込まれました。下に続く。2022/11/27

綾@新潮部

32
上巻のサブタイトルは『「羅生門」と炎上姫』で「舞姫」「羅生門」「竹取物語」の授業が挟まれている。舞姫は鴎外のだが、間違えて川端のを読んでいたためよくわからずw下巻を読み終わったらちゃんと鴎外の舞姫も読むよ。というか、この本を読むと授業に出てくる作品は全部読みたくなってしまう。国語科の辰巳先生と、生徒の円城咲耶とのほんわりロマンスもあり、とても読みやすい。「羅生門の時間」の咲耶がたまらなかったなぁ。上巻の最後は不穏な感じになってきたので下巻も楽しみ。2022/10/14

ち~

28
表紙は可愛いが中身は濃い。学校内の問題を国語教師・辰巳と秀才少女・円城が立ち向かう。2人の事件への寄り添い方が良い。最初、円城が嫌われやすいキャラかと思ったが、読んでいくうちに、どんどん好きになっていった。円城さんガンバレ!そして、辰巳先生の授業がとても面白い。『舞姫』『羅生門』などの文学作品を、著者の事も含めて深掘りしているので絶対読みたくなる。めちゃくちゃ良い所で終業のチャイムが鳴るという、構成のうまさ。危ういロマンスや、辰巳先生の過去も気になり、急いで下巻へ!2022/10/02

Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】

23
高校の国語教諭、辰巳センセイが授業で読み解く日本文学が、高校生活の様子と共に語られてとても読みやすい(でも軽くはなくて結構本格的)。取り上げられているのは森鴎外の「舞姫」、芥川龍之介「羅生門」、「竹取物語」、中島敦「山月記」、夏目漱石「こころ」。返却期限がきたので、次回「羅生門」から読み続けたい。記録として登録。2022/11/09

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