内容説明
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認識論と存在論はどのように関係するのか、哲学と科学はどのように関わるべきか、心と身体はどのように関わるのか。これらの現代哲学の諸問題についてヘーゲル哲学を解決の糸口に考察する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
odmy
1
論じられていることはかなり抽象的だけど、論理展開自体は明晰で、割とスムーズに読むことができた。ヘーゲルの難解な議論を全体論と一元論という二つの観点で整理した、というのがこの本の成果で、原典を読むにあたり役立つ道標になりそう。ただ反面、ヘーゲルを解釈すること自体が本書の目的なので、ここで書かれていることを現実世界の問題に応用したら新しい視野が開ける、というものでもないと思う(全体論とか一元論という発想自体は現代哲学にもあるので)。ヘーゲルを読むための準備作業として読むべき本だと思う。2025/12/14




