マンガでわかるＬＧＢＴＱ＋

著者名：パレットーク【著】/ケイカ【イラスト・その他】

講談社（2021/04発売）

• ISBN：9784065224922

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

――「知らなかった」を言い訳にして、誰かを傷つける時代を終わらせよう
イマサラ聞けないLGBTQ+のギモンに答える入門書！

〇内容紹介
最近よく聞く「LGBTQ+」ってなに？
カミングアウトされたら、どうすればいいの？
カミングアウトするときに、気をつけなければならないのはどこ？　
日常生活において、どういった不都合が生じているの？　
職場ではどんな質問が「ハラスメント」になるの？　
なぜ、同性での結婚は認められていないの？　
法律で同性では結婚できないっていうけれど、パートナーシップ制度ではだめなの？
どうしたら、みんながより快適に過ごせる環境をつくれるの？　
フェミニズムとLGBTのかかわりって？

本書は、いまさら聞けない「LGBTQ+」の基本から、最新の情報、お互いにできることまで、19の体験談を含む22のマンガを読みながら楽しく学べる作品です。各章には解説やよくある質問FAQもついているので、なんとなく興味がある人にも、詳しく知りたい人にもぴったり！

下記のような方々にオススメです。
・「LGBTQ+」について知りたい人、もっと学びたい人
・性に関する悩みがある人、モヤモヤしている人
・生徒の教室での居心地をよりよくしたい学校関係者
・職場で無意識にハラスメントしていないか気になる上司　など……

目次

第1章：LGBTQ+って、なんだろう？
ーさまざまな性のあり方を知って、理解を深めよう！ー
自分のセクシュアリティをより深く理解できるワークシート付★
第2章：体験談から考える、さまざまなシチュエーション紹介
ーされるほうも、するほうも。カミングアウトで気をつけたいこと。ー
カミングアウトされたら、どうすればいいの？　カミングアウトしたいときはなにに気をつけるべき？
第3章：男らしさ、女らしさから解き放たれて
ー「らしさ」を押し付けて、知らないうちに誰かを傷つけていませんか？ー
「女の子なのに料理ができない」のはダメなこと？、恋愛と友情のちがいがわからない……、身のまわりで起こる、モヤッとした「あるある」続出！
第4章：LGBTQ+と法律
ー同性婚できなくても、パートナーシップ制度があるからいいのでは……？　そう思っていませんか？ー
現在ある法律の問題点を整理し、なにが問題なのか考えよう！ 　パートナーシップ制度と法律婚のちがいもわかりやすく解説！
第5章：これからの社会と多様な性のあり方
ー性のあり方についてもすこしずつ理解が進みつつある今、これから私たちは何ができるでしょうか？ー
体験談や世界での事例をもとに、身のまわりでもっと良くできそうなことを考えてみよう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Comit]

企業図書～LGBTQ＋を理解するための入門書。5章で構成され、性のあり方について、資料編とマンガ編でわかりやすく解説してくれます。ケースワークから自身のLGBTQ＋に対する理解度を見直すことができ、とても勉強になります。11人に1人がLGBTQ＋、自身のSOGIに戸惑い、中には命を絶つ者も少なくありません。変わるのは自分から。認識を改め、｢男｣とか｢女｣とか以前に、｢あなた｣らしく居られる環境作りをしていくことが重要だと、改めて感じました。良本です✨

2022/02/13

[かさお]

図書館本。とっても分かりやすい。学生用に購入したものだが、私達親世代にも勉強になる。頭で分かってても、もし息子からゲイだと告白されたら、戸惑いもあることも否めない。また、少子化が騒がれる世の中、子を産めなくても育てたいカップルだっているだろう。法律は身を守るもので無くてはならないもの。だけど、緊急、救急時に同性のパートナーの立ち会いを断られるとか、共同親権を持てないとか、これじゃ、ますます社会は「ぼっち」になっちゃうよ。2020年の時点で29か国で同性カップル婚が認められてる。日本も変わってほしい。

2022/07/20

[瑪瑙（サードニックス)]

LGBTQ+についてマンガで分かりやすく解説されてあります。私も正直、完全に理解出来てはいなかったので、勉強できて良かったです。『きのう何食べた』で男性同士のカップルの生活を読んで別に違和感は感じなかったのですが、マンガの世界の話なので、現実ではどうだろう？と思うともっと知りたくなりました。

2022/08/24

[鷺@みんさー]

表紙がレインボーカラー。ジェンダーマイノリティーやフェミニズムなどの啓蒙活動をしている編集部の作品で、イラストがシンプルで、エピソード一つ一つは短いながらもストンと納得できるわかりやすさ。ティーンや20代など若い人向けだが、ラスト辺りには「LGBTQに無自覚に差別的な昭和世代などへ、この本を渡すことでLGBTQ支援に繋がるかも」的なアドバイスも。いわゆるヘテロの男女の、「男らしさ、女らしさの同調圧力」についても触れられており、これらの問題が他人事ではないと語りかけている。主張は柔らかで受け入れやすい。

2023/08/23

[shikada]

事前知識なしで読んだけど、わかりやすい一冊だった。性自認（自分の性をどう認識するか）や、性的指向（恋愛・性的感情の有無や、どの性別を対象にするか）は人によって異なる。みんな好きに生きればええやんくらいの浅い認識だったけど、同性の結婚に大小さまざまのハードルがあることを知った。同性だと、遺言がない限り相続権がなく、配偶者控除などの税制優遇も受けられない。不動産探しの苦労や、救急搬送されたとき「同性パートナーは緊急連絡先にできない」と言われたエピソードとか、理解のなさゆえに無駄に発生する苦労が無限にある…。

2022/08/26