角川ソフィア文庫<br> 茶の湯の歴史

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角川ソフィア文庫
茶の湯の歴史

  • 著者名:神津朝夫【著者】
  • 価格 ¥1,232(本体¥1,120)
  • KADOKAWA(2021/04発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044006457

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内容説明

栄西が日本に茶をもたらした? 戦国武士は一服を喫して戦場に赴いた? 「わび」は禅の美学? 従来の伝承や固定観念を史実から再検証し、茶の湯と日本文化の新たな像を描き出す。珠光や紹鴎、利休、織部、遠州から、家元制度成立、近代数寄者や戦時下の茶道まで。中世寺院における茶の栽培、茶勝負や香道の実相、連歌の美意識の影響など、新たな研究成果を踏まえつつ、点前と作法の観察からつむがれる通史の決定版。解説・藤森照信

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

15
茶の湯の歴史をサラッと知りたいなと軽い気持ちで読んだが、めちゃめちゃ面白かった本。「栄西・禅・利休」で語られがちな、茶の湯の高尚で精神的な歴史像を、史料をもとにもっとフラットに見てみましょうという内容。唐物を並べた豪勢な大名茶会は特殊な存在で、庶民はもっと素朴に茶に親しんでおり、利休もそれを継承した存在であること。利休は革命を起こしたのでなく、むしろ既存のものを洗練させた人物であるということか。日本文化の保守本流みたいな雰囲気の茶道だが、実際はかなりの変転を経ており、変化できたから生き残れた良い例だなと。2024/09/12

スプリント

8
茶の湯に詳しくないが読みやすくわかりやすかった。 2023/08/31

ぽんぽこ

4
お茶初心者なのに、お茶のことを知りたくてこちらを購入、読了しました。お茶にまつわる神話をバッサリ否定する様は、お茶に明るくない私でも気持ちよかったです。ある程度の事前知識は必要でしょうが、そうでなくても読み物として十二分に面白かったです。個人的には「懐石」の本来の意味に驚きました。まさか自殺をほのめかす意味だったなんて…。確かに言われてみれば「懐」に「石」を忍ばせるわけですからね。そのような小ネタも満載で、読んでいて飽きませんでした。2022/01/11

さく

2
茶の伝来、茶の湯がどのように形成されていったのかを解説。一般的に流布している説は多々あるが、やはり史料を紐解かなければわからないものだ。読み応えはあるが、わかりやすく書いてあるので、お茶初心者でも興味を持って読めると思う。2022/02/01

Yoshi

1
通説的な茶道の歴史よりも一歩踏み込んだ内容で読んでいて興味深かった。 実際にどうだったのかはやはり研究者の領域だなと言うのと、おかげで一般的に言われる茶道の所作の中にある歴史のようなものに関心がいくようになれたのはよかった。 一般的に言われていることは膨大に来るので、そうなんだと決めつけにならず何度も別のこういった歴史書を読んで判断していきたいと思える本だった。2024/07/09

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