木星で春を待つ鬼

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木星で春を待つ鬼

  • ISBN:9784040740638

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内容説明

考古学者の田辺は、旧友からの依頼で奇妙な遺跡の調査に赴く。待っていたのは、未知の知的存在との対峙。求められたのは、その存在を木星に送り届けること。集った7人の科学者の選択が、世界を加速させていく――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rosetta

26
★★★★✩カクヨム「オーバー30歳主人公コンテスト」大賞だとさ。この賞とこの表紙から全く中身に期待していなかったんだけど、予想を嬉しく裏切られた。洞窟で見つかった340万年前の超知性コンピュータ。政府の高官である旧友の依頼で調査に加わった考古学者の主人公と夫々分野の異なる6人の専門家たち。マイルドなSF、ファーストコンタクト物。アクションが殆どなくほぼ議論が続くだけのストーリーなのだが、その内容が自分には刺激的でとても楽しんだ。七人の科学者達の書き分けもしっかりしていて迷わず読めた。次作が楽しみな作家さん2021/05/27

T

11
異なる分野に身を置く7人の専門家。彼ら彼女らが、内閣府からの依頼で人類とは異なる超知性生命体と邂逅することで始まるSF作品。7人の専門家による超知性生命体の正体や目的についての議論がメインとなる今巻。超知性生命体から技術的恩恵や超知性生命体の目的について、それぞれの立場から専門的・感情的な意見を交えながら進んでいく議論に引き込まれました。2023/06/23

鷹野郷 善後

2
7人の異なる専門家が、地球外生命体と思わしき超知性生命体と遭遇。地球そして人類の進化を促すことを交換条件に、その生命体が乗る宇宙船の建造を約束する。そこまでは面白かったけど、途中でその生命体の存在に疑問を持った彼らの議論が長いこと長いこと。本作品の本質なんだろうけど、よくもまぁ少ない証拠であんなにも話が膨らむなぁ。だいぶ強引なところはあるけど、岡山県出身の作者らしいので、岡山にゆかりのある人は読んでもいいかもしれませんね。2021/09/06

のゑる

1
考古学者の田辺は、内閣府で働く旧友の潤ちゃんから、とある調査を依頼される。潤ちゃんからそれぞれ調査を依頼された専門家が集まり、岡山の島で発見されたという遺跡を調査すると、そこには未知の光景が広がっていてーー。/ 超知能の存在をどう扱うか、またその存在がこちらに何か要求してきた場合にどうするか、という切り口のSF。未知の者に接触する機会が少ないため議論に議論を重ねていく場面が多く、あらゆる可能性を考慮して対処するあたりは丁寧な描写だったが、大きく動いた場面は後からの説明になっており、少々物足りなく思った。2022/07/03

うんの

1
嫌いじゃない。2021/05/12

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