K-POPはなぜ世界を熱くするのか

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K-POPはなぜ世界を熱くするのか

  • ISBN:9784255012124

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内容説明

BTSからBLACKPINK、NiziUまで、
Z世代を中心に世界を熱狂させるK-POP。
そのわけは、音楽でも、パフォーマンスでもなく、
5つの “バリアフリー”にあった。


お金:ライブに行くまではすべて無料
時間:いつからでも後追い可能
距離:どんなに遠くからでもリアルタイムで参加
言語:どんな言語にも翻訳されるコンテンツ
制約:ファンがどんどんシェアして広めていく

K-POPはどうしてこんなにも世界中の人々を惹きつけているんだろう?
どんなふうに作られていて、どんな仕掛けによって広まっているんだろう?
世界中のファンが参加できる生配信アプリ「V LIVE」、予告のスケジュールを教えてくれる「ティザー表」、
推しだけを1曲分堪能できる「ファンカム」、ファンが自腹で駅に出す「サポート広告」……ファンを虜にする多彩すぎる仕組みの数々。
K-POPのクリエイターたちが語るリアルな声とともに、プロモーションの視点から世界的なムーブメントを体系的にまとめた初の書籍。
K-POPのすべてがこの一冊でわかる。

“K-POPの作り手”たちに韓国で直接インタビュー
音楽プロデューサー、ブランド戦略責任者、A&R、アートディレクター、MV監督、ボーカルトレーナー、振付師、スタイリスト……

「出会う人はみな、私の同世代か、年下の大学生だった。そんな若者たちがメジャーシーンで制作に携わり、 世界をリードしている。
「若さ」は単に年齢的なことだけではなく、これまで積み上げてきたものを手放す勇気、
良いと思ったものはすぐ吸収するハングリー精神、そういった感覚のことでもある。
彼ら彼女らの「若さ」はどこからやってくるのだろうか。
K-POPの制作現場から放たれる熱いエネルギーにもきっと「うねり」の正体はある。」(はじめにより)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

78
著者は20代で韓国のCDデザインに惹かれ、2015年渡韓した。いまや音楽のジャンルを超えて「K-POP」という文化が、全世界に浸透した感がある。SNS、MV、衣装がコンセプトとなり、ファンが総攻チームでファンダムを形成する。BIGBANGのドーム公演を見たが、BTS・BLACKPINK・EXOなど世界中にファンが広がり、ポリティカル・コレクトネスへの意識も高まっている。思えばIMF危機で1998年金大中が国家の基幹産業にコンテンツ産業を掲げてから約20年経ち「パリパリ精神」が反映しているとも言える。2021/08/27

ニッポニテスは中州へ泳ぐ

9
☆=4/5 活火山そのものとしか言い様がないK-POP文化についての分析。熱い! ファンたちの愛が高じて航空機1機丸ごと(機体から機内テーブルまで)推しの画像で埋め尽くした代物を空に放ったり、ファンたちが自費をかきあつめてタイムズスクエアに生誕祭広告出したり。そんな様を見てると、多分そのうち推しの生誕記念に宇宙創ってみた!なんて事件すら起こりうるなと思えてくる(『ユニバース2.0』思い出すな)。 現在のK-POPに勝てる対抗勢力があるとしたらおそらくそれは未来のK-POP以外にはありえない!2023/01/21

namahon

5
K-POPの発展を、あまり音楽面に言及せずに紹介する一冊。人権よりビジネスや芸術などが重要視されてきた世界の話、とも捉えられるが、やはり日本とは少しずつ感覚が違っていて、面白い。特に3章で書かれるK-POPファンの熱意は尋常ではなく、誕生日などの契機に本人や事務所の許諾なしに街中に広告を打ったり、"ホムマ"と呼ばれる無許可のカメラマン?が存在していたり、海外に布教するための有志の翻訳チームがカルチャーそのものを支えていたり……、なんというか、ちょっと違和感のあるお隣の世界、という感じ。2021/09/19

ツン

5
図書館本。本にあった通り間口が広すぎるおかげでkポに本気でハマったため、歴史や流れを学ぶために読んだ。最近の情報まで網羅されていてすごく良かった…!最近自国に誇りを持てなくなり、韓国いいなぁ〜〜〜としか思っていなかったけれど、この本で日韓それぞれのいいところ悪いところを知れたのが良かった。パワードバイコリアを今後も追っていきます!2021/08/04

ヘジン

5
K-POPが世界を熱くする理由が読めば納得できる。既に完成形に思えるのに、さらに進化し続けるK-POPの今を総括した一冊。多様な魅力が挙げられているが、ファンの側も、与えられる感動をただ受け身に消費して終わるのではなく、さまざまな利他的な行動や社会活動に繋げているところが私はいいと思う。日本にいながらバリアフリーにK-POPにアクセスできる時代のありがたみを強く感じる。反面、高い要求水準から来るプレッシャーや、プライバシーの欠如で病まないよう、アーティストにはくれぐれもメンタルヘルスに留意してほしい。2021/06/14

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